メルセデス・ベンツのノルベルト・ハウグは、メルセデス・ベンツのF1エンジンに優位性はないと述べている。今シーズンはブラウンGP、マクラーレン、フォース・インディアの3チームがメルセデスエンジンを搭載しており、ブラウンGPとマクラーレンと合わせて、これまで12戦中8回のグランプリで優勝している。また、来年はレッドブルとウィリアムズもメルセデスエンジンを使いたがっているとされている。
しかし、メルセデス・ベンツのモーターレーシング・ディレクターであるノルベルト・ハウグは、メルセデスがF1最高のエンジンだとするのは単純すぎる“Auto Motor und Sport”に語っている。「我々のエンジンが30馬力多い、あるいは30%強力だというのはおとぎ話だ」「もちろん、それが本当でも我々は気にしないが、実際は他のエンジンとそれほど大きな違いはない」現在、F1ではエンジン開発が凍結されており、FIAはパフォーマンスの違いを厳しくチェックしている。例えば、昨シーズン末、ルノーはライバルチームに追いつくことが認められた。ノルベルト・ハウグは、FIAがこの分野に関心を示したことを認め、FIAがエンジンの現状を正確に測定するために「音響分析」を含めた方法を実施していると述べた。ジャンカルロ・フィジケラとキミ・ライコネンは、F1ベルギーGP後にメルセデスエンジンは、1周あたりの燃費がライバルのエンジンよりも少ないと述べたが、ノルベルト・ハウグはこれを否定。ノルベルト・ハウグは、その差について、スパではライコネンのフェラーリがフィジケラのメルセデスより多くの燃料を使っていたからだと示唆した。「ライコネンはスタートでフィジケラよりもアグレッシブにタイヤを使っていた」「さらにピットストップ時でのライコネンの燃料タンクにどのくらい燃料が残っていたのかわからない。おそらくフォース・インディアは空っぽで、フェラーリには少し残っていたのだろう。またマシンが(605kgの)重量制限ぴったりかどうかもわからない」