メルセデスF1のチーム代表トト・ヴォルフは、F1ドイツGPの予選でフェラーリにストレートで0.5秒の差をつけられていたと語り、チームにとってそれは“厳しい警告”だと表現した。フェラーリは、F1カナダGPでパワーユニットにアップグレードを導入して以降、印象的なペースを発揮している。フェラーリのF1エンジンの開発はカスタマーチームのハースとザウバーの好調ぶりも証拠となっている。
F1ドイツGPの予選では、セバスチャン・ベッテルがメルセデスのバルテリ・ボッタスに0.206秒差をつけてポールポジションを獲得。3番手にもキミ・ライコネンがボッタスから0.131秒差につけた。フェラーリの優位性について質問されたトト・ヴォルフは「過去4年間、クリスチャン(ホーナー/レッドブル・レーシング チーム代表)直線スピードについて不満を言っているのを耳にしてきたので、我々はそこには行きたくない」とコメント。「だが、実際にはそこが我々が今日失っていた部分だ。彼らは素晴らしいパワーユニット、巨大なパフォーマンスを持っている」「我々はあらゆるコーナーで良く見えるが、直線でのパフォーマンスは彼らに匹敵できていない。バルテリはセクター3で驚異的だったし、ポールポジションに近づけたのはそれが理由だ。とにかく我々は状況を調査し、改善しなければならない」以前にルイス・ハミルトンはがホッケンハイムのストレートでメルセデスは0.3秒遅れていると発言していたことについて質問されたトト・ヴォルフは「正確に言えば、ストレートでは0.5秒だった」とコメント。「我々はどのようにパワーユニットのアウトプットを増加させられるか発見していく必要がある」「このチャンピオンシップに勝ちたければ、もしくはこのチャンピオンシップの戦いに残りたければ、我々が今日目の当たりにしたことは厳しい警告だ」トト・ヴォルフは、フェラーリの“並はずれた”開発に感銘を受けたと語り、キミ・ライコネンはまだ古いスペックのV6エンジンを搭載していることを指摘。それは他のエリアからパフォーマンスを得ていることを意味する。フェラーリのハイブリッドシステムの合法性は議論の対象となっており、F1レースディレクターのチャーリー・ホワイティングとFIAの代表者は、パワーユニット問題について議論するためにメルセデスのモーターホームを訪問していたとされている。しかし、トト・ヴォルフは、議論はレース週末で実施されているる“通常のビジネス”だったと主張する。「調べまわてt『合法ではない』と言うよりも、『パワー出力を達成するために我々には何ができるか?』といえる必要なマインドセットを持っていることは非常に重要なことだ。我々は自分自身を見ている状況にあり、どのようにそれを達成できるか、それを我々が達成できないなら、他はどのように達成しているのかと考えている」とトト・ヴォルフは語った。関連:F1ドイツGP 予選:セバスチャン・ベッテルがポールポジション
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