メルセデスのエグゼクティブディレクターを務めるパディ・ロウは、引退したニコ・ロズベルグの後任としてパスカル・ウェーレインを昇格させることは“既定路線”ではないと述べた。メルセデスの育成ドライバーであるパルカス・ウェーレインは、今年マノーで印象的なデビューシーズンを過ごしており、求められれば、メルセデスで走る準備はできていると語っている。
同じ育成ドライバーのエステバン・オコンは、2017年にフォース・インディアへの移籍が決定しており、パスカル・ウェーレインは来年のシートを獲得していない数少ない現役ドライバーのひとりとなっている。パスカル・ウェーレインは、2014年9月からメルセデスのリザーブドライバーを務めており、メルセデスが内部で育てたドライバーを昇格させることは論理的だとの見方がある。しかし、パディ・ロウは、メルセデスには最終決定をする前に“様々な調査”を完了させる必要があると語る。「既定路線ではない。我々は誰が獲得可能かを確認し、いくつかの分析をしていかなければならない」とパディ・ロウはコメント。「様々な側面があり、我々はパフォーマンスと一貫性に関してのこれまでの形と予想していけるものを検討しなければならない」「速さひとつのことだ。だが、毎週ポイントを獲得することはできるだろうか?」「私はニコがやっていた方法でポイントを獲得できる誰かが欲しい」また、パディ・ロウは、経験不足のドライバーがF1のトップチームでレースをするプレッシャーに押しつぶされるという見方には賛同しない。「その点はあまり心配していない。私の経験では、そうするためのより良い環境を与えれば、トップドライバーはそのプレートにステップアップし、ほぼより良いパフォーマンスを発揮する」「より良い環境に彼らを置くことができれば、ドライバーは進歩する。だが、それでもリクスはあるし、我々はそれを評価する必要がある」「そのような技術面や分析面に加え、考慮しなければならないよりソフトな要因もある。企業や企業の価値にフィットするかどうか、彼らがチームのために何をしようとしているかなどね」メルセデス、パスカル・ウェーレインとフェルナンド・アロンソの2択で議論