メルセデスは、F1モナコGPの決勝レースで、ルイス・ハミルトンが優勝。ハミルトンは通算44勝目。チームメイトのニコ・ロズベルグは7位だった。ルイス・ハミルトン (優勝)「44回目の優勝には最高の場所かもしれない。ここで優勝してから8年が経った! なんて特別な一日だ...実際、僕がこれまで覚えているなかで最も厳しいレースのひとつだった。ゾーンに留まり、いかなるミスもせず、トップに立てたことがとにかく信じられない」
「僕は毎日ここを歩いて、ファンジオ、モス、ヒル、セナといったこのレースに勝った偉人のことを考えている。そのリストに再び僕の名前が刻まれるなんて本当に驚くべき気分だ。僕が戦略的な決定を自分の手柄にできるのはとても珍しいことだ。でも、チームが最初にピットインを要求してきたとき、僕はトラックが乾いてきているのがわかったし、タイヤもまたかなりいいと感じていた。それで彼らに全てを伝えて、彼らはステイアウトするように言ってくれた。それが本当にうまくいった。とにかくタイヤを労わり続けた。乾いてきて、人々がインターミディエイトでタイムを出し始めているのを見たときはちょっとペースを上げた。その段階で彼らのタイムに匹敵していたので、『実際に乾くまでこのままでいられる』と思ったんだ。でも、最初の2つのセクターはほぼ乾いていたので、そのウィンドウに留まるのは本当にトリッキーだった。スリッックで出て行ったときは氷の上を走っているようだった。ハードにプッシュする方法を知るのは難しかったし、僕たちはとても接近していた。彼のピットストップが良かったら、僕は前には出られなかっただろう。でも、このようなことは起こるべくして起こる。今日は44勝目がその理由だった」ニコ・ロズベルグ (7位)「レースでは、良い日も悪い日もある。僕にとって今日は悪い日だった。勝利を争うペースがなかったし、理由を理解する必要がある。おそらくブレーキの問題だろう。でも、またはっきりとはわからない。ウェットタイヤでのレース序盤は限界までプッシュできるとは感じられなかった。ルイスを先に行かせるというチームからの要求を受け入れたのは単純な決断だった。その時点はとても辛いけど、僕はとてもペースが悪かったし、ルイスがチームのために優勝するスピードがあるのはかなり明白だった。僕たちには常にルールがある。前にいて、もう一人に優勝するチャンスがある場合には、そのチャンスを彼に与えるというね。そこからは自分のやり方では行けなかった。ピットストップはトリッキーだったし、ピトレーンが渋滞していたのでボックスで待たなければならなかった。とにかくクルマが溢れていて、気づいたら6位に後退していた。モナコでは一旦後ろになると、身動きが取れなくなってしまう。最後、ニコ(ヒュルケンベルグ)のソフトタイヤの方がかなりラバーが残っていたし、僕のウルトラソフトは終わっていた。霧雨で温度を失ってグリップも失い、彼ぬ抜かれてしまった。実際、そんな感じだ。今日にはとても落胆している。再びホームレースで本当に勝ちたかったけど、うまくいかなかった。タフだったし、全てを受け入れるには時間が必要かもしれない。でも、そのあとはカナダともっと強くなって戻ってくるチャンスに焦点を移していくつもりだ」関連:F1モナコGP 結果:ルイス・ハミルトンが今シーズン初優勝