メルセデスは、テスト最終日にW07に“革新的”な新型ノーズを投入した。メルセデスは、テスト2日目に“フロアW”と名づけた新しいフロアデザインを投入。水曜日にはサーキットに新型ノーズが到着した。木曜日の朝、ルイス・ハミルトンが運転するW07にはチームが“ブルース”と呼ぶ新型ノーズが搭載された。ノーズ接続のためのパイロンは、フロントウィングのメインプレートのほぼ後端に取り付けられている。
さらにトップ近くにはSダクト、そして、新しいターニングベインが搭載されている。メルセデスの技術代表を務めるパディ・ロウは、チームは新車W07のために“開幕戦まで毎日多くの新しいパーツ”を投入すると述べている。ニコ・ロズベルグは「他の一歩先にいるためには革新的であることが重要だ」と述べた。「コピーするのは簡単だ。僕たちのマシンにあるものを見られたら、きっと真似してくるところもあるだろう。そうすれば自動的に速くなることになるので、僕たちはその一歩前を行かなければならない」「僕たちがもっとうまくやりたければ、発明を続けなければならないし、それは現在でのチームのクオリティを示しているので本当にクールなことだ」ルイス・ハミルトンは「同じ規約の範囲内で開発を続けるのはどんどん厳しくなってくるので、チームはライバルの前に居続けるために本当に懸命に仕事をしている」とコメント。「前に居続けるよりも、追いかけて、追いつくことの方が簡単だ。でも、僕たちはいいスタートを切ったし、すでにクルマに新しいものを搭載している」「テストをするためにパーツを持ち込む必要はあるけど、全てのカードは見せたくないものだ」「全てのチームがお互いにスパイしている。新しいコンポーネントを持ち込むたびに、彼らはそれを写真にとって、エンジニアに渡している」「彼ら独自の設計よりも良ければ、彼らはその独自のバージョンを作って、風洞でテストして、彼らのクルマで機能するかを確認するだろう」「でも、彼らがそうする頃には、数ヶ月かかるので、僕たちにアドバンテージがあると思う」