メルセデスは、2015年F1マシン『W06』を2月1日にスタートする冬季テスト前に発表できるように準備を進めている。メルセデスのモータースポーツ責任者トト・ヴォルフは、2015年F1マシンについて「予定通りに進んでいる。シャシーやエンジンに関してどういう状態なのかについての明確な考えを持っている」とコメント。
2014年にメルセデスで2度目のF1ワールドチャンピオンを獲得したルイス・ハミルトンだが、2015年はF1の伝統的なチャンピオンナンバーである“1”を使わずに、自分の固定ナンバーである“44”を使用する。だが、トト・ヴォルフはカーナンバについて「全く気にしていない」と述べ、自分の頭の中にあるのは2015年もメルセデスがトップをキープできるようにすることだと続けた。「一番の目標は、クルマを予定通り1月中旬までに組み立てることだ。そこでシルバーストンでテストを行う計画にしている」「だが、ライバルとの力関係がどうなのかが見えてくるのはヘレスに行ってからになるだろう」メルセデスGの2015年F1マシン『W06』発表日程は決まっているかと質問されたトト・ヴォルフは「いいや。だが、スペインでの最初のテストの直前になる可能性もある」と述べた。2014年に圧倒的な強さでダブルタイトルを獲得したメルセデスだが、リラックスしてシーズンに入れる余裕はないと述べた。「リラックスし始めると負け始めるものだ」とトト・ヴォルフは述べた。「新しいフォーミュラが導入された昨年と比較して、改善のためのマージンは小さくなっているし、ラバルは我々の強みや我々を倒すためにどこに集中する必要があるかを知っている」メルセデスのライバル勢は少なくともトラック外のバトルに勝利したように見える。各メーカーは、2015年シーズンを通して32のエンジン“凍結”開発トークンを展開できるようになった。「全ては規約の解釈次第だ。FIAはそのバージョンを提供した。私はまったく問題はないと思っている」「確かに2月にエンジンを凍結させることが上位勢にとってはベストだ。だが、我々も開発することができる」