ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグは、F1ベルギーGPでの衝突後、メルセデス内での会話が禁止されていたという。メルセデスの幹部は、F1ベルギーGPの2周目に二人が衝突したことに激怒し、二人に対して前例のない措置をとった。AUTOSPORT によると、ベルギーの日曜夜、二人は連絡があるまで、チームの誰とも話をすることが禁じられたという。
レース後の月曜日、メルセデスの幹部はファクトリーで事態を収拾するために、ニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンの各チームメンバーと2時間に及ぶ集中的な会議を開催。両陣営の間では激しいやりとりがあったものの、最終的に和解し、前に進むことで同意した。ブラックリーのファクトリーで事態が収拾されると、ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグはメルセデスのチーム本部に出頭するよう命じられた。メルセデスのモータースポーツ責任者であるトト・ヴォルフは、スパ直後の出来事について詳細は語らなかったが、二人が度を超したということをチームがはっきり示さなければならないほど状況は悪かったと述べた。さらにトト・ヴォルフは、今後も同じ状況を繰り返すことは容認できないとし、繰り返された場合はどちらか一人がシートを失うだろうと二人に伝えたことで、事態が鎮静化したと考えている。トト・ヴォルフは 「非常に強いチームとしてその状況を乗り越えた」と AUTOSPORT にコメント。「我々は、ドライバーがこのチームに干渉することはないという結論に達した。我々はひとつのチームだ」「おそらく、これによって権力が少し変わり、チームが団結したと思う」「権力闘争という意味ではない。そのような闘争は致命的であり、チームのなかで権力闘争があってはならない」「しかし、(ドライバーが)ファクトリーに戻ってきたとき、彼らは実感した」「我々は、二人にモンツァやシルバーストンで搭載される新パーツがあるので二度とぶつかってはならないと伝えた」「スタッフは家族に会わずに徹夜をして臨んでいるというのに2周目でそれがすべて無駄になった」「二人が、あるいは、どちらか一人が100%悪いと言ったわけではなかったが、51%の責任があった」「だから『二度とするな。またやったら、このラインナップを継続したいかどうか考え直すことになる』と言った」「非公式にそのメッセージが伝わるとチームの立場が強くなった」
全文を読む