ルイス・ハミルトンは、水曜日のテスト後、メディアに一言も発することなく、シルバーストンを後にした。メルセデスには注意をそらしたい問題があるのかもしれない。FIAのチャーリー・ホワイティングは、“FRIC”と総称されているアクティグ・サスペンションが、事実上、レギュレーション違反にあたる旨をチームに伝えた。
FRICは、全チームの2014年マシンに搭載しているとみられている。マクラーレンのエリック・ブーリエは「サプライズだった。どのチームのアクションもベースになっていない。FIAのアクションだ」とコメント。エリック・ブーリエが上記のようなコメントをする前は、圧倒的な強さをみせているメルセデスが他チームよりも先進的なFRICを搭載しており、ライバルチームがチャーリー・ホワイティングに不満を言ったと仮定されていた。「メルセデスのシステムは非常に複雑だと聞いている」とマルシャのマックス・チルトンは Sky に述べた。「なので、彼らの方が影響が大きいかもしれないね」当面、FIAは実際にはFRICを禁止にはしてないが、技術指令が出たことで、次戦F1ドイツGPからチ論敵にライバルチームは抗議することができることになる。いくつかのチームは単純に“FRIC”を取り除くことで論争を避けるかもしれない。テスト後、マックス・チルトンは「僕たちもそれがなければどうなるかをクルマで試し、確認した方がいいかもしれないと思った。万一に備えてね」と語り、“FRIC”を外してもあまり違いはなかったと述べた。しかし、それはマルシャのシステムがそれほど“極端ではない”ためであるかもしれない。「極端なチームもあるかもしれない」とエリック・ブーリエは同意する。「FIAがこのシステムの合法性に疑問を持ったのはそれが理由かもしれない」「他チームのデザインの秘密はわからない。大部分のチームにとっては大きく状況が変わることではないと思う」「いくつか極端なチームはあるかもしれないし、もちろんノンコネクションシステムに戻せばトラブルに陥る可能井はある」理論的に“FRIC”問題は、メルセデスにとっては非常に悪いニュースであり、ライバルにとっては良いニュースだとみられている。セバスチャン・ベッテルは「FIAは言った後、考えられているような変更があるならば、他チームよりも多くの影響を受けるクルマもあると思う」とコメント。だが、Auto Motor und Sport は、メルセデスのギャップはおそらく安全だと考えている。「メルセデスはいくつかのアドバンテージを諦めなければならないかもしれない。だが、ギャップを縮めようとしている集団とのギャップは、シルバーアローがトラブルが困らないくらい大きい。特にレッドブルには似たような良いシステムがある」と報じた。
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