メルセデスのトト・ヴォルフは、ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグの間の緊張関係は、アラン・プロストとアイルトン・セナのそれとは“非常に異なる”ものだと考えている。先週末のF1モナコGPの予選で、ルイス・ハミルトンのニコ・ロズベルグとの間の緊張関係が表面化。ルイス・ハミルトンは、ニコ・ロズベルグが自分のポールポジションを妨げるために故意にエスケープロードに出てイエローフラッグを提示させたと感じていた。
ルイス・ハミルトンは後に冗談だと述べたものの、80年代後半から90年代前半にF1を支配したアイルトン・セナとアラン・プロストのライバル関係を引き合いに出し、“セナの本のページを破って取って”持っておくことで状況に対処するつもりだと述べていた。また、ルイス・ハミルトンは、レースでも自分が先にピットストップを許されるべきだったとメルセデスの戦略に不満を感じ、レース後の表彰台ではお互いに口を利くことを拒んだ。だが、トト・ヴォルフは、2人の間には明らかに緊張関係はあるとしながらも、アラン・プロストとアイルトン・セナの歴史と比較することを軽く扱った。「セナ・プロのシナリオと多く比較されているし、それはルイスとニコへのある種の賛辞だ。だが、ここの状況は非常に異なる」とトト・ヴォルフは述べた。「メルセデスのレース哲学は、ドライバーに競争を許すことだ。自分達のおもちゃを壊すようなことがない限り、我々は彼らにそれで遊ばせている」「激しく戦っているとき、かなり張り詰めた状況になることはあるが、ドライバーは我々がいかなる事故も黙って許すようなことはないことをわかっている」「チーム内でのデータは透明だ。我々は成功するために平等な器材とチャンスを与える」「我々には、どちらのドライバーが予選で先に入るか、レース戦略で誰に優先権があるかといった状況を取り扱うために公正なプロセスがある」「我々はどのエリアでも改善できると思えば絶えず疑っているが、何も変更する予定はない」「全てのレースにおける我々のプライオリティは、シルバーアローが勝つことであり、どちらのドライバーが勝つかではない」
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