メルセデスは、ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグに、今後ホイール・トゥ・ホイールでバトルをする際の“ルール”を言い渡した。F1バーレーンGPで、メルセデスの二人がスリリングなバトルを展開してF1界を熱狂させた。しかし、チームは“2台とも確実に帰ってくるように”と指示ていた。
だが、チームオーダーが無視されたわけではないというメルセデス側の主張はうわべだけのものであり、今後は舞台裏でそのような行動をひそかに食い止めるつもりだとも噂された。 F1バーレーンGPでのバトルは、物議を醸す新ルールに厳しい批判が巻き起こっているF1にとってもタイムリーだった。 「多くのファンにレースをあんなにも喜んでくれてとても嬉しいよ」とニコ・ロズベルグは語った。「F1の健全性は僕にとってとても重要なことだ」 「僕に言わせれば、新しいレギュレーションに対する批判はあまりに不公平に思えた。まだシーズンは始まったばかりなので、ネガティブな声がどんどん大きくなっていた」 「僕にとってそれを黙らせる最善の方法は、F1史に残るエキサイティングなレースを見せることだけだった」メルセデスのエグゼクティブディレクターを務めるトト・ヴォルフは、F1バーレーンGPのバトルは1回限りのものではないと述べている。 「彼らはお互いに戦うことができる」とトト・ヴォルフはコメント。「“ハラキリ”のような真似さえしなければね」「つまり、他チームのドライバーに仕掛けるアグレッシブな動きは自らのチームメートに対して行わないということだ」トト・ヴォルフは、重要なのは“チームオーダー”に対するメルセデスの姿勢だと考えてる。現在他チームを圧倒するW05を持つメルセデスは、ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグを対等に扱っている。「我々はレースをするためにここにいる」とトト・ヴォルフはコメント。「レースに勝てる2人の非常に優秀なドライバーがいるし、二人ともワールドチャンピオンにふさわしい」 元ドライバーで現在はコメンテーターを務めるクリスチャン・ダナーは、このようなメルセデスのアプローチは広く歓迎されるものだと語った。 「メルセデスは非常に圧倒的だ」とクリスチャン・ダナーは n-tv に語った。「だが、我々が何年もフェラーリやレッドブルで見てきたものとは対照的に、ロズベルグとハミルトンは自由にレースをすることができる」 「これは大変勇気ある決断というだけでなく、スポーツにとって正しい決断だ」
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