メルセデスは、長年パートナーを務めてきたマクラーレンが、2015年からホンダとワークスエンジン契約を結んだことに失望していると認めた。以前、メルセデスはマクラーレンのワークスエンジンパートナーを務めていたが、2010年にブラウンGPを買収して独自にワークス参戦。マクラーレンは、メルセデスにエンジン使用料を支払わなければならなくなった。
だが、それも2014年で終了することに。ホンダが2015年からF1復帰し、マクラーレンのワークスパートナーとしてパワーユニットを供給することを発表した。メルセデスは、2014年はまだマクラーレンとフォース・インディアにカスタマーエンジンを供給しつつ、自身のワークスチームに集中しているが、偉大なパートナーを失うことに失望していると認めた。「カスタマーを失うことはもちろん理想的なことではない。マクラーレンのように長年メルセデスとともに過ごし、一生に素晴らしい成功を収めてきたカスタマーであれば特にね」とメルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは Speed Week にコメント。「もちろん、気持ちのよいことではない。だが、それが彼らが選んだ決定だ。我々としても、F1で新たな競争相手を得られることを楽しみにしている。ホンダはトップブランドであり、例えで言われているように、競争はビジネスにとって良いことだ」トト・ヴォルフは、もうひとつのカスタマーエンジンパートナーであるフォース・インディアが、ホンダに乗り換えることは心配していないと述べた。契約年数は明らかにされていないが、メルセデスはフォース・インディアと2014年以降の“長期契約”を結んでいる。「いいや。誰にとってもカスタマーチームに供給する能力は限られているからね」とトト・ヴォルフはコメント。「我々にとってそれは3〜4チームくらいだし、我々は今後少なくともF1に(メルセデスを搭載するチームが)3チームはいると確信している」それは、すなわち、メルセデスが2014年以降にマクラーレンの後任を探しているということになる。