メルセデスAMGは、今週末のF1シンガポールGPにコアンダ効果を利用した新しいエキゾーストを投入する。メルセデスAMGは、先週マニクールで開催された若手ドライバーテストで、マクラーレンやフェラーリ、ザウバーが採用するコアンダ・エキゾーストを含めた大幅な排気レイアウトをテスト。
3日間のマニクール・テストでは、サム・バードとブレンドン・ハートレーが、新型エキゾーストを搭載したW03で1000km以上を走破した。メルセデスAMGは、F1シンガポールの金曜フリー走行で、ミハエル・シューマッハとニコ・ロズベルグのマシンに新しい排気レイアウトを装着する予定。テストが成功すればレースにも投入するとみられている。メルセデスAMGのチーム代表ロス・ブラウンは、低速コーナーの多いマリーナ・ベイ・サーキットでは、排気とフロアへの気流を改善させるエキゾーストレイアウトが成果を挙げるだろうと述べていた。コアンダ・エキゾーストのスピード改善について「低速のトラクションにおいてかなり重要だと考えている」とロス・ブラウンは述べた。「エキゾーストの効果は、高速よりも低速でより大きい。またリアタイヤに必要なバランスももたらしてくれるだろう」メルセデスは、マニクールでロータス型のダブルDRSもテストしていたが、こちらの実戦投入はまだ先だとみられている。メルセデスAMGは、マニクールテストの最終日にエンジンカバーにシャークフィンを搭載していたが、それは今年のパフォーマンス開発ではなく、FIAが支援するファンのためのドライバー識別を改善させる計画の一部だと AUTOSPORT は報じた。関連:ザウバー、エキゾースト周りに“コアンダ効果”を利用