マクラーレンF1のチーム代表アンドレア・ステラは、2026年F1ベルギーGPでランド・ノリスが7位に終わったレースを振り返り、バーチャルセーフティカー(VSC)時の戦略判断について「思い切って勝負すべきだった」と認めた。一方で、マシンには表彰台を争えるだけの競争力があったとの手応えも口にした。ノリスは予選3番手の速さを見せたものの、パワーユニット交換による10グリッド降格で13番手からスタート。ハードタイヤで長い第1スティントを走り、一時はレースをリードする場面もあった。
しかし、他車がVSC中にピットストップを行うなか、マクラーレンはノリスをステイアウトさせる戦略を選択。その後の展開を考えると、この判断が結果を左右することになった。「思い切って勝負すべきだった」ステラは、当時は十分な理由があってステイアウトを選択したと説明しつつも、結果論では別の判断をすべきだったと振り返った。「当時はミディアムタイヤで非常に長いスティントを走ることを少し懸念していた。そして、もう一度セーフティカーやバーチャルセーフティカーが入れば、ランドは非常に有利な立場になると考えていた」「しかし、結果論では、ランドのミディアムタイヤでのペースを見れば、第1スティントとは違ってタイヤも比較的よく持っていた。思い切って勝負すべきだったと思う。ランドはステイアウトしている間にオーバーテイクされてタイムを失い、その後はセーフティカーも入らなかった」また、この判断は極めて難しいものだったとも強調した。「本当に50対50の判断だった。ランドは2台目のマシンだったので、ダブルスタックによるタイムロスを避けたかった。そのためステイアウトを選択したが、結果論ではピットインさせた方が良かった」「表彰台を争えるだけの速さはあった」戦略面には反省が残ったものの、ステラはマクラーレンの競争力そのものについては高く評価している。予選ではノリスが3番手を獲得し、決勝でも新品パワーユニットを搭載したノリスは力強い追い上げを見せた。ステラは、グリッド降格がなければ表彰台争いに加われていたとの見方を示した。「予選でもマシンには十分な速さがあったし、今日のレースを見ても表彰台を争えるだけのペースはあった。同時に、このマシンはベルギーのサーキットにもよく適応していた」一方で、現在のマクラーレンにはコースコンディションへの依存という課題も残っているという。「現時点では路面コンディションやグリップレベルの影響を受けやすい。我々の目標は、その変動に左右されないマシンにすることだ。クルマ自体には十分な強さがあるのだから、どのような条件でも戦えるようにしなければならない」ピアストリは接触ダメージが響く5位でフィニッシュしたオスカー・ピアストリについても、ステラは本来ならさらに上位を狙えたと分析した。ピアストリはレース序盤、シャルル・ルクレールとの3位争いのなかで接触し、フロア前縁を損傷。このダメージがレース全体に影響を及ぼしたという。「このダメージによってダウンフォースを失い、1周あたりコンマ2~3秒ほど影響を受けていた」「最も大きな影響は、ライバルについていくためにタイヤへ大きな負荷をかけなければならず、その結果、第2スティントでタイヤのデグラデーションが非常に大きくなったことだ」それでもステラは、ピアストリが週末を通じて多くを学んだと評価している。「オスカーはこの週末を通じて多くを学んだ。予選Q3では、パワーユニットによるわずかなタイムロスがなければランドと同じペースだった。そして今日もダメージがなければ、間違いなく上位争いに加わっていただろう」ベルギーGPでは戦略判断と接触という2つの要因がマクラーレンの結果を左右した。しかし、ステラはマシンの競争力には確かな手応えを示しており、今後はあらゆるコンディションで安定して表彰台を争えるパッケージへと進化させることが課題になるとの見解を示した。
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