マクラーレンF1のチーム代表であるアンドレアス・ステラは、F1の新パワーユニット時代に新しいメーカーで参入するリスクについて慎重な姿勢を見せる。2026年にF1に新しいパワーユニットレギュレーションが導入され、アウディのような新しいメーカーがF1に参入する中、ステラは、マクラーレンが新しいパワーユニットメーカーとの提携を急ぐことに慎重であると語った。
「理想は、ワークスチームでありながら、既存のパワーユニットメーカーと組むことだ」とステラを含むメディアに語った。「新しいパートナーシップに参加することは、いくつかのリスクを伴うと思う」「我々は2026年に戦えるレベルにいたい。『プロジェクトが未熟すぎるのであと2年間は必要だ』とは言いたくない」「シャシーの観点からも、パワーユニットの観点からも、ある意味で健全な状態でありたいと思う」「もし選ぶとしたら、私は常にワークスチームであることを選ぶ。だが、これが勝てるようになるための根本的な差別化にはならないと思っている」マクラーレンは、2015年にホンダとワークス契約を結んでF1に復帰させたが、ホンダのF1エンジンは競争力と信頼性に欠け、3年間でパートナーシップを解消。ホンダが勝てるエンジンになったのは、2019年にレッドブル・レーシングと組んでからだが、レッドブル・ホンダがタイトルを獲得したのは、その2年後の2021年のマックス・フェルスタッペンのドライバーズタイトルだった。マクラーレンは、レッドブルのロブ・マーシャルの獲得に伴い、2026年にレッドブル・パワートレインズとのエンジン契約が噂されたが、否定している。