マクラーレンF1のチーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルは、2021年F1マシン『MCL35M』のポテンシャルを最大限に引き出すには“特別なドラビングスタイル”が必要であり、それはダニエル・リカルドにとって“自然ではない”ものだと語る。今年、マクラーレンF1に移籍したダニエル・リカルドは厳しいスタートに耐えている。今シーズンここまでの5戦のうち4戦でチームメイトのランド・ノリスに敗北を喫している。
特にこれまで得意としていたモナコでの先週末のグランプリでの不振は顕著だった。ランド・ノリスが今季2度目となる3位表彰台を獲得したレースで、ダニエル・リカルドはチームメイトに周回遅れにされて12位でフィニッシュ。レース後、“大惨事”だと表現していた。マクラーレンF1のチーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルは、ダニエル・リカルドが新しい環境で完全にスピードを上げるための進捗は、MCL35Mの特殊な特性に適応しなければならないという課題によって妨げられていると考えている。「振り返ってみると、シーズンの初めから、我々は彼と一緒に良い一歩を踏み出ていると思う」とアンドレアス・ザイドルは語った。「現時点で我々のを速く走らせるには、ダニエルにとって自然ではない特殊なドライビングスタイルが必要だ。そのため、彼がラップを入れてパフォーマンスを引き出すのはそれほど簡単ではない」「我々は今、1つのチームとして一緒に働き続け、落ち着いて分析し続け、学び続け、2つのことをしなければならない。それは、彼が我々のマシンにさらに適応することだ」「彼にポテンシャルがあることを分かっており、それは彼にとってポジティブなことだ。ランドはそれをやってのけることができている」「同時に、我々はチーム側として、マシン側で彼を助け、速く走る必要がある彼の自然な感覚を取り戻すために何ができるかを見ていく」