マクラーレンF1は、先週末のF1 70周年記念GPでカルロス・サインツが苦しんだ冷却問題を解決するために、F1スペインGPでシャシーを交換した。カルロス・サインツは、F1 70周年記念GPでエンジンのオーバーヒート問題を解消するために妥協した空力セットアップを走らせており、“リストに追加しなければならない小さな問題があった”と苛立ちを露わにしていた。
今週末のF1スペインGPに先立ち、マクラーレンのF1チーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルは、チームは答えを探し出すためにシャシーを含めた“いくつかのコンポーネント”を変更したと語った。フェラーリF1もセバスチャン・ベッテルのマシンに“小さな欠陥”が見つかったとして新しいシャシーを投入しており、カルロス・サインツは今週末のF1スペインGPで新しいシャシーを使用する2人目のドライバーとなった。「シルバーストンで抱えていた温度差を理解もしくは除外するたにマシンの構造にさまざまな変更を加えた」とアンドレアス・ザイドルは述べた。「ラジエーターダクトがモノコックに接続されているため、モノコックを含むいくつかのコンポーネントを交換した」「我々が抱えていた問題の根源に到達できたかどうかはフリープラクティスで確認する必要がある。純粋なパフォーマンスに関しては大きな違いがないことを理解することも重要だ」「シルバーストンのマシンは、もう一台のマシン(ランド・ノリス)よりも2〜3度熱くなっていたため、カルロスのマシンのボディワークに穴を開ける必要のあるしきい値を正確にトリガーした。ドラッグとトップスピードに不利であり、ラップタイムの不足もあったので、我々はそれを解決する必要がある」アンドレアス・ザイドルは、チームはベルギーでの次のレースでシャシーを交換することを計画していたが、シルバーストンでの問題を考慮して前倒しで投入することに決めたと述べた。「我々が通常行っているのは、単純にマイレージと小さな修理を分配するための標準として、年間のモノコックのローテーションであり、次の週末のスパで行うことが計画されていたが、シルバーストンでの温度差により、1レース前倒しで変更した」とアンドレアス・ザイドルは付け加えた。「ラジエーターの吸気口、サイドポッド吸気口は、モノコックの一部であり、温度差の原因の1つである可能性がある。最終的に我々はその原因に到達するためにできるだけ多くのアイテムを除外することを試みた」