マクラーレンのF1チーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルは、破損したフロントウイングでシャルル・ルクレールにレースを続行させたフェラーリを強く非難した。フロントロー2番グリッドからスタートしたシャルル・ルクレールだが、蹴りだしが鈍り、1コーナーで3番手に転落。ターン2ではアンダーステアを出してアウトサイドの前に出かけていたマックス・フェルスタッペンのマシン側面に接触した。
この接触でシャルル・ルクレールのフロントウイングの翼端板が壊れ、火花を散らしながら遡行していたが、4周目までそのままレースを続行した。2台の4列目グリッドからスタートしたマクラーレンは、メルセデスとフェラーリに続く5~6番手を走行していたが、ランド・ノリスは、シャルル・ルクレールのマシンから出たデブリがブレーキダクトに挟まり、緊急ピットインを余儀なくされて後方に脱落。13位でレースを終えることになった。チームメイトのカルロス・サインツは5位入賞を果たしている。「今日はチーム全体の素晴らしい仕事ぶりによって10ポイントを獲得し、コンストラクターズ選手権で我々が戦っているチームに対してリードを広げることができた。カルロスの5位はセンセーショナルな走りだった。だが、複雑な心境でもある。ランドもそれにいたかもしれないからね」とアンドレアス・ザイドルはコメント。「当然、我々もフロントウイングのエンドプレート全体を引きずり、他の全員を危険に晒すマシンをコース上のとどまらせたライバルに強く反対する。ルクレールのエンドプレートが最終的に爆発した後、残念ながら、ランドの右フロントのブレーキ内にデブリの一部が詰まった。それによって彼は早めにピットせざるを得くなり、彼のレースはほぼ終わった。その後の彼は全力を尽くしたし、素晴らしいパフォーマンスを発揮していた」「全体的に鈴鹿からはポジティブなものが得られた。現場のチーム、拠点のサポートが協力し、変則的な週末、そして、非常に長い日曜日を最大限に生かすために本当に頑張ってくれた! ここでのマシンは強かったし、残りの4レースを本当に楽しみにしている」最終的にシャルル・ルクレールには、安全ではないマシンで走行を続けたことに対して10秒ペナルティが科せられたが、マクラーレンにとっては大きな痛手となった。