マクラーレンは、F1を支配しているメルセデスに匹敵するクリオリティを発揮し始めていると自信をみせている。今年、マクラーレンにはマネージングディレクターとして元ポルシェのLMP1チーム代表アンドレアス・ザイドル、そして、元トロロッソのテクニカルディレクターのジェームス・キーが加入。現在、コンストラクターズ選手権4位と健闘している。
マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは、チームの組織変更が成果を挙げてきていると語り、その仕事ぶりに大いに励まされていると語る。マクラーレンで最も進歩を遂げた重要な分野は何かと質問されたザク・ブラウンは「チームワークだ。冬季テストなどを見れば、我々は8日間のうち7日でファーストチームだったし、とても嬉しく思っている」とコメント。「問題が発生したときも我々は立て直すことができた」「ピットストップは非常に強力だ。技術的な進歩がみられた。それはひとえにチームワークとフォーカスだ。非常にポジティブな雰囲気がある」「私が気付いた最大のことは、全員が自分の役割を明確にし、全員がモチベーションを持ち、一体となって本当にうまく機能していることだ。だからこそ、優れたピットストップや良い準備のようなことを目にできる。「そのような結果を生み出すのはチームワークだ。アンドレアスは役割と責任をさらに明確にし、焦点を絞っている」「メルセデスが勝っている全てのレースを見れば、彼らに大きな予算があるのは確かだが、並外れて統率されたレーシングチームでもある。それによってあのようなピットストップが可能となっている。彼らが悪い週末を過ごしたのを見たことはないだろう」「素晴らしいレーシングチームだ。それが私がここで目にし始めていることであり、アンドレアスはそれをさらに良くしていくだろう」ザク・ブラウンは、マクラーレンには重要な要素が揃ったと感じていると語る。「私が行ったリーダーシップの観点で言えば、私は欲しいものを手に入れることができたし、非常に満足している」とザク・ブラウンはコメント。「獲得したいと思っていた全員を獲得できた。第二候補を獲得したとは感じていない。アンドレアスがレーシングチームをどうするかはアンドアス次第だ、私は彼を全面的にサポートしている」アンドレアス・ザイドルは、マクラーレン内での大きな変革を急いではいないとし、代わりにチームと長所と短所を理解することにまずは時間をかけたいと考えている。「我々が1.5~2秒を逃しているのは明らかだ」とアンドレアス・ザイドルはコメント。「それは予算、インフラなどを全体的に見直す必要があることを意味する。全体的に良くしていかなければならない。それが今のミッションだ」「まずは組織を完全に理解する必要がある。それから今後このプロジェクトをどのように構成していくかを決めていく」「2021年のレギュレーションも重要だ。なぜなら、将来のチームの全体的なセットアップに影響を与えるためからだ。ザックとともにこのミッションを解決し、今後数年でどのようなオプローチをとっていくかは私にかかっている」
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