マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは、ジェームス・キーがマクラーレンの2020年F1マシン『MCL35』の開発を主導することになると述べた。マクラーレンは今年7月にジェームス・キーがテクニカルディレクターとしてトロロッソから加入することを発表したが、キーはトロロッソと長期契約を結んでおり、レッドブルは早期にリリースすることを拒否。マクラーレンで仕事を開始するタイミングは不明となっている。
3者間での対話の経て、レッドブルは2019年にジェームス・キーがマクラーレンで仕事を開始することに合意したが、マクラーレンの2018年F1マシン『MCL34』に影響を与えるには遅すぎることになり、MCL34は今年初めにマクラーレンに戻ったパット・フライが開発を主導するおとになる。「我々はレーサーの本能と戦略的な洞察力という珍しい組み合わせをもたらすジル・ド・フェランを連れてきた。パフォーマンス開発および分析グループを率いるためにアンドレサ・ステラを昇格させ、MCL34の設計を率いるエンジニアリングディレクターとしてパット・フウイが戻ってきた」とザク・ブラウンはコメント。「そして、当然ながら、我々に欠けていた並はずれた技術リーダーシップを与えてくれるジェームス・キーがテクニカルディレクターに就任する」「これらの重要な人事以外にも、我々は組織内の適切な場所に適切な人材を配置し、我々の技術文化をより洗練させ、合理化するよう努めてきた。これらの変更は絶えず進化するパフォーマンスの再建計画の一部だ。F1は静的ではなく動的な環境であり、今後数カ月でさらなる発展を期待している」ジェームス・キーは、MCL34の初期の開発段階に携わることはないが、シーズンを通した開発には影響を与えることになるだろう。しかし、ザク・ブラウンは、ジェームス・キーの焦点はMCL35にあると明言する。「多くのレースとチャンピオンシップをともに勝ってきたパット・フライが、2018年に再加入し、MCL34の設計と出荷をリードし、調整しいていく」とザク・ブラウンはコメント。「我々のF1ビジネスのリーダーシップ構造うを完成させるプロセスはまだ進行中だ。だが、私はジェームが仕事をスタートすることに興奮している。2019年マシンのデビューに影響を与えるのには間に合わないが、シーズンを通しての進歩を助けることは間違ない」「そして、最も重要なのは、彼がMCL35の“父”となることだ」