マクラーレンは、トロロッソ・ホンダから引き抜いたジェームス・キーが2019年にチームでの作業を開始することになると述べた。元トロロッソのテクニイカルディレクターであるジェームス・キーは、今年7月にマクラーレンと契約。しかし、ジェームス・キーはレッドブルの姉妹チームと長期契約を結んでおり、早期リリースは拒否された。
それ以来、ジェームス・キーは事実上の“ガーデニング休暇”に入っており、トロロッソのテクニカルディレクターの座は空席のままとなっている。マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは「ジェームスは来年我々のことにいる」とアブダビで述べ、ジェームス・キーとレッドブルとの間で妥協案が合意に達したことを示唆した。しかし、ザク・ブラウンは、ジェームス・キーが加入する正確な日付については明言を避け、2019年F1マシンの設計に貢献することはないと述べた。実際、2019年の開幕戦となるオーストラリアGPでジェームス・キーがマクラーレンのウェアを着ているかどうかも定かではなく、“どこかの時点”で加入すると語るにとどめている。「我々はそうなることをわかっていいた。もちろん、我々は彼に非常に才能があると考えて彼を雇った。仕事を開始することに興奮しているが、彼は2019年マシンに関連したインプットやコミュニケーションを行うことはない」「パット・フライとアンドレア・ステラ、そして、デザインチーム全体が本当にうまく仕事をしている。これは再建の旅の一部であり、適切な人材を獲得してはいるが、一夜にして実現することではない」ジェームス・キーは、F1で20年の経験を持ち、優秀なエンジニアの一人として評価されている。1998年にジョーダンでキャリアを開始したジェームス・キーは、ミッドランド、フォース・インディアとチームのオーナーシップが変更するなかで12年間在籍し、テクニカルディレクターとして2009年にはジャンカルロ・フィジケラのスパでのポールポジション獲得と2位フィニッシュを支えた。2010年にはザウバーに移籍。BMWが撤退してどん底にあったチームを表彰台争いができるまでに変貌させた。そして、2012年9月にトロロッソに加入。5年契約が期限を迎える2017年にはウィリアムズへの移籍が噂されたが、2年契約を結んでトロロッソに残ったとされている。