マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは、ストフェル・バンドーンのために2019年のF1シートを見つける手助けをするとし、トロロッソ・ホンダにとってバンドーンは理想的なドライバーだと語った。マクラーレンは9月3日(月)、2019年にストフェル・バンドーンに代わってランド・ノリスを起用することを発表。バンドーンは2019年のF1シートを探さなければならない状況に陥った。
しかし、マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは、ストフェル・バンドーンを称賛。自分が2019年のシートが空いているチームを運営していたら、ストフェル・バンドーンの獲得を狙うだろうと語った。そして、そのチームとしてザク・ブラウンはトロロッソ・ホンダの名前を挙げた。トロロッソ・ホンダはピエール・ガスリーのレッドブル・レーシング移籍が決定しており、ブレンドン・ハートレーの将来も不確実な状況。事実上、2つのシートが空席となっている。しかし、ジュニアドライバーが枯渇しており、一度プログラムから外したダニール・クビアトの復帰が噂されている。「彼は間違いなくF1の力量を持ったドライバーだと思っているし、私がもし2つのシートが空いていると思われるトロロッソだったら、すぐにストフェルを起用するだろう」とザク・ブラウンはマクラーレン・テクノロジー・センターでの記者会見で語った。2013年にマクラーレンの若手ドライバープログラムに加入したストフェル・バンドーンは、2016年にジェンソン・バトンの後任としてF1フル参戦を開始。しかし、2年シーズンで7位以上の成績を残せておらず、チームメイトのフェルナンド・アロンソのパフォーマンスに匹敵できなかった。「我々は2年間、非常に不十分なレースカーを持っていたと思う。フェルナンドのようなドライバーはより素早く適応することができる。彼には非常に多くの経験がある。ストフェルはフェルナンドと非常に拮抗していた。フェルナンドがコメントしていたように、他の何名かのチームメイトよりもはるかに近かった」「ストフェルは優れたレースカードライバーだ。最終的に我々は将来を見据えているし、ノリスは将来のスターだと感じている。異なる環境でもっと良いレースカーがあれば、ストフェルはもっと優れているかもしれない」「(バンドーンの)デビューレース、2016年のバーレーンは印象的なデビューだった。だが、2017年シーズンはレーストラックに行き、プラクティスセッションを失っていた。うまく適応するチャンスを得られたとは思えない」「それにフェルナンドのような経験を引き出し、ベストドライバーとして認められているチームメイトがいる場合、フェルナンドはそのような状況によりうまく適応するだろう」ストフェル・バンドーンがF1グリッドに留まる手助けをするために他のF1チームに電話をするかと質問されたザク・ブラウンは「そうだね、すでに連絡を取っている」とコメント。「ストフェルの手助けをするために我々ができることがあれば、直ちに彼の手助けする。我々は彼をファミリーだと考えているし、一緒に仕事をしても実に優れていた。彼がF1にいられることを願っているし、そこが彼に相応しい場所だと思っている」「だが、我々は他にもいくつかレース活動をしているし、みなさんも我々が検討していることをわかっていると思う。そこにシートがかり、彼がそこでレースをすることを望むのであれば、我々はストフェルをマクラーレン・ファミリーに留めておくことをためらわないだろう」マクラーレンはまだ2019年にインディカーに参入するかどうかを発表していないが、今後数週間で決定が下されるとみられている。また、将来のFIA 世界耐久選手権のトップクラスのレギュレーションの議論にも参加している。