マクラーレンは、22億という獲得オファーは否定しつつも、ダニエル・リカルドと今後について“ノーマル”で“ジェントル”な話し合いをしていることを認めている。マクラーレンは、フェルナンド・アロンソの来季の不透明となっており、ストフェル・バンドーンも期待されたパフォーマンスを発揮できておらず、来シーズにむけて他の選択肢を検討している。
そこで白羽の矢が立ったのがダニエル・リカルドだ。今シーズン末でレッドブルとの契約が期限を迎えるリカルドは、まだレッドブル・ホンダのドライバーとして来季もチームに残るかどうかを決めていない。「もちろん、我々はダニエルのことが大好きだし、個人的に彼のことは何年も前から知っている。彼はレッドブルで良い仕事をしている」とエリック・ブーリエは Reuters にコメント。「彼のような力量のドライバーが市場に手でいる限り、議論できる可能性があるなら検討するものだ」「だが、シーズンのこの段階ではまだ今後のラインナップについて話すのは時期尚早だ。ほんのノーマルでジェントルな議論だ」ダニエル・リカルドは、マクラーレンからのオファーをはぐらかしているが、ルイス・ハミルトンが当時は勝てないと思われたメルセデスで成功していることを考えれば、マクラーレンへ移籍することにも“魅力は感じる”と語っている。ダニエル・リカルドの移籍が噂される2つのトップチームはリカルドを起用する可能性は低いと報じられている。メルセデスはルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスの残留を発表するとされ、フェラーリはセバスチャン・ベッテルのチームメイトとして、キミ・ライコネンの残留とシャルル・ルクレールを昇格させるかを検討しているとされている。今年からルノーのF1パワーユニットを搭載するマクラーレンはパフォーマンス的に明らかに低迷しており、それに加えてチームスタッフによる内紛も報じられている。ダニエル・リカルドは、レッドブル・ホンダのドライバーとして戦うのか、トップチームへの移籍を果たすのか、もしくはマクラーレンでいばらの道を歩むのか。その答えが出るのはそう遠くないかもしれない。