マクラーレンは、未来のF1コンセプトカー『McLaren X2』を公開した。このコンセプトカーは、2015年にマクラーレン・テクノロジーグループが公開した『McLaren MP4-X』がベース。当時はカラーリングにブラックとレッドを採用していたが、『McLaren X2』には現行マシンMCL33と同じパパイヤオレンジとブレウーのカラーリングが施されている。
『McLaren X2』は現実離れしたコンセプトカーではあるが、いくつか興味深いアイデアが盛り込まれている。エネルギー貯蔵システムは、クラッシュ構造に完全に統合された超薄型電池を使用し、ハイブリッドとソーラーシステムからエネルギーを蓄える。また、ドライバーが思考だけでクルマの特定の部分を制御できるようにする脳制御システムを搭載するとしている。コックピットは不評のヘイローではなく、クローズドコックピットが採用されているが、完全にカバーされた前後のタイヤなど、2015年に設計されたことのデザインは来季から導入されるフォーミュラEの“Gen2”で示したデザインに非常に方向性が似ている。『McLaren X2』のアイデアが、リバティメディアが進めている2021年のF1マシンの大幅な変更に持ち込まれる可能性は低いが、アクティブエアロやダウンフォースを生み出すための複雑なマシン表面を必要とせずに、グラウンドエフェクトでダウンフォースを生み出すなど、いくつか現実的なものも含まれている。
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