マクラーレンの株主にフォース・インディアのテストドライバーで今季フォーミュア2に参戦するニコラス・ラティフィの父、マイケル・ラティフィが就任した。カナダの実業家マイケル・ラティフィが経営するナイダラ(Nidala)は、マクラーレン・グループのおよそ10%の株に2億ポンド(約297億7,700万円)を投資。2016年末にロン・デニスが離脱して以来、マクラーレンに新たな株主が誕生した。
マクラーレン・グループには、市販車部門のマクラーレン・オートモーティブ、レース、応用技術およびマーケティングを取り仕切るマクラーレン・テクノロジー・グループ、そして、マクラーレンF1チームを運用するマクラーレン・レーシングの3つの部門が含ま和れている。マクラーレンは、21日(月)に声明を発表。今回のナイダラからの出資とマイケル・ラティフィの株主就任は「グループのバランスシートを大きく強化し、野心的な成長計画を支える」と述べた。マイケル・ラティフィは「私はずっとマクラーレンブランドとその事業のファンだ」とコメント。「マクラーレンは魅惑的で長期的な成長の見込みを持っており、自動車、レーシング、テクノロジーの業界において特別な組織だ。だからこそ、私は今回の投資に踏み切った。この素晴らしいブランドであるマクラーレンの一員になれることを誇りに思う」マクラーレンの株主構成は、56%を保有するバーレーンの政府系ファンドであるマムタラカト(Mumtalakat)とマンスール・オジェだけとなっている。マイケル・ラティフィの息子ニコラス・ラティフィ(22歳)は、昨年のフォーミュラ2を5位でフィニッシュ。シルバーストンでもスプリントレースでは優勝も果たした。今季はランキングは9位につけている。 今回のマイケル・ラティフィの株主就任によって、ニコラス・ラティフィとマクラーレンのF1シートの距離は急速に縮まったと考えられている。しかし、マクラーレン・グループは、今回の取引とニコラス・ラティフィのレースキャリアとは関連性はないと否定している。
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