今年でパートナーシップを解消することが決定しているマクラーレンとホンダだが、2017年F1シーズンの残りのレースでも結果を追い求めていくと強調する。過去3年間、ホンダのパワーユニットのパフォーマンス不足と信頼性問題に苦しめられたマクラーレンは、今年もシーズン開幕前からホンダのパワーユニットの度重なる故障に見舞われ、2レースを残してコンストラクターズ選手権で9位と低迷している。
F1シンガポールGPの週末、マクラーレンは、今シーズン限りでホンダとのパートナーシップを解消し、2018年から3年契約を結んでルノーのパワーユニットを搭載することを発表。一方、ホンダは2018年からトロ・ロッソにパワーユニットを供給。マクラーレンとトロ・ロッソの実力差は大きいが、名目上はライバルとなる。マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、シーズン終了までベストな結果を追い求めるためにやれる限りことをしていくと強調する。「我々は今、自分たちにできる最高の仕事をすることに集中している」とエリック・ブーリエはコメント。「我々にはまだ2レース残っている。我々は来年のマシンに取り組み、改善させるために絶えず努力をしている」「来年、何が起こったとしても、我々はすでに長い間それに取り組んできたし、来年ベストな状態になれるように準備を進めている」2018年もマクラーレンに残留することが決定しているフェルナンド・アロンソも、出来る限り多くのポイントを獲得するために頑張っており、それは2018年のマクラーレンにとって有益なことだと語る。「もちろん、残りのグランプリは、ポイントを獲得し、チームを助けることが重要だ。エリックが言ったように、彼らにもクルマを改善させ、クルマについてできるだけ多くのことを学んで、改善させるためにはサーキットでの時間が重要だ」「来年は去年ほど大きなレギュレーション変更はない。タイヤも同じだ。全てが新しくなったり、タイヤの幅が広くなるようなこともない。なので、今入手できるすべての情報が役に立つ」「シーズン後半を楽しんでいる。いろいろなペナルティによってポイントを獲得できていないにしても、クルマの進歩を垣間見れている。それが僕がシーズンを楽しんでいる一部でもある」「メルセデスは残り4戦でコンストラクターズチャンピオンを決めたし、ハミルトンは残り3戦でドライバーズチャンピオンを獲得した。マクラーレン・ルノーが、彼らにとってのこの簡単な時間を変えられることを願っている」フェルナンド・アロンソは、F1メキシコGPのレース終盤に9位をかけてルイス・ハミルトンとバトルを演じた「彼は分っていると思う。マクラーレンがコーナーでいかに強いかもね。今日もそれを目にしたはずだ。来年は僕たちが彼をもう少し手こずらせることができることを願っている」ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介は「我々は残りのシーズンで最高の結果を出すことにとにかく集中しています。それは間違いありません」とコメント。「マクラーレン・ホンダとしては残すところあと2戦になりましたが、今日のような熱いレースが披露できるよう最後まで全力で臨みます」