マクラーレンは、ルノーのF1パワーユニットを搭載する2018年に表彰台に戻れることを強く望んでいる。信頼性とパフォーマンスに劣るホンダのエンジンによる不遇の3年間を過ごしたマクラーレンは、今シーズン限りでホンダとのパートナーシップを解消し、2018年にルノーのエンジンを搭載するという決断を下した。
マクラーレンのエグゼクティブディレクターを務めるザク・ブラウンは、ホンダと決別するという決定の背景にフェルナンド・アロンソからのプレッシャーがあったとの報道を改めて否定した。「彼が『僕たちには新しいエンジンが必要だ』と言いに来たことなど一切ない」とザク・ブラウンは Auto Motor und Sport にコメント。「とにかくフェルナンドは、パワーユニットで我々の計画がどれくらいトップに近づけるかを知りたがっていた」ザク・ブラウンは、マクラーレンが2018年もこの3年間のような結果の出ないシーズンを出すことができないということが主な検討要因だったと主張する。「我々には他チームが雇用したいと思うような多くの才能のある人材がある。我々は健全なプラットフォームを提供しなければならない」ホンダと決別することは、大口のスポンサーを失うとともに、ルノーへのエンジン代金が必要になる。また、3000万ユーロ(約40億円)と推定されるフェルナンド・アロンソの2018年の年俸も支払わなければならない。「我々はチームのパフォーマンスを最優先する非常にいい株主がいる。それに我々には口座に多くの資金がある」ザク・ブラウンは、ルノーと組む2018年シーズンにマクラーレンが良いパフォーマンスを示すことを楽しみにしていると語る。「新しいスタートのように感じている。現在、我々には競争的になるための全てが揃っている」しかし、ザク・ブラウンは、レッドブルを含めたルノーのカスタマーチームは、マクラーレンよりも先にスタートを切っていると警告する。「上位のドライバーたちはとても速い。我々はベストを尽くす必要がある。我々は表彰台フィニッシュを望んでいる」「だが、表彰台を明確な目標にして4位で終えることになれば失望するだろう。しかし、実際にはそれが我々のベストな結果になるだろう」「来年タイトルを獲得することが出来るか? バーを高く設定しすぎるのは危険だ」一方で、ザク・ブラウンは、これまでルノーから目にしたものを好ましく感じていると語る。「何度かエンジンファクトリーに行っているが、我々が目にしたものは好ましいものだ」とザク・ブラウンは述べた。
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