マクラーレン・ホンダのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、再び厳しいレースが予想される今週末のF1イタリアGPで一丸となって戦う姿勢を示すようチームに求めている。パワー重視のサーキットで開催されるF1ベルギーGPとF1イタリアGPのダブルヘッダーは、マクラーレン・ホンダにとってチャレンジングな戦いとなる。
スパ・フランコルシャンでは、ストフェル・バンドーンが65グリッド降格ペナルティを受けた。そのうち60はパワーユニット交換によるもの。最後尾からスタートしたバンドーンは14位完走がやっとだった。チームメイトのフェルナンド・アロンソは、レース中盤にエンジントラブルを自己申告してリタイア。ホンダはパワーユニットに不具合は見当たらなかったとしており、競争力のないマシンに心が折れ、故意にリタイアしたのではないかとの疑念が持ち上がっている。F1イタリアGPでのマクラーレン・ホンダのエンジン戦略はまだ発表されていないが、ストフェル・バンドーンとフェルナンド・アロンソの両方がグリッド後方からのスタートになると予想されている。ホンダのF1エンジンのパワー不足は、ロングストレートが特徴のモンツァではさらに強調されると考えられており、マクラーレンは、タイヤでツイスティなF1シンガポールGPに備えて新しいエンジンパーツをプールするためにグリッドペナルティを選ぶことになるかもしれない。フェルナンド・アロンソは、引き続きホンダへのフラストレーションを露わにしているが、エリック・ブーリエは、マクラーレンのチームメンバーにF1イタリアGPで巡ってくる可能性があるチャンスを最大限に生かすよために一丸となって戦うことを認めた。「スパとモンツァの連戦は素晴らしい組み合わせですが、我々にとっては厳しい戦いだ。スパでは明らかに苦戦したし、モンツァにも過度な期待を抱いてはいないが、いつも通りファイティングスピリットを持ってイタリアに向かい、チーム全員でできることに最大限取り組んでいく」「こうしたパワーサーキットで自信を持つためには、まだまだすべきことが多くある。ただ、イタリアの情熱的なファンの皆さんの声援に触れるのを楽しみにしているし、結果を追求するのはもちろんですが、2017年最後のヨーロッパでのレースを楽しみたいと思う」関連:2017 F1イタリアGP テレビ放送時間&タイムスケジュール