マクラーレン・ホンダにとって、夏休み前に行われ、シーズン中で最後となる公式テストの初日は、変化に富んだ 一日となった。午前中のセッションでは、多数のショートランに焦点を当て、短時間で多くの評価ができるように、ラップの合間にセットアップ変更と空力相関テストを迅速に実施した。その後、ストフェル・バンドーンはロングランを開始し、シャシーのハンドリングおよびスタビリティーの評価を行った。
ストフェル・バンドーンが35周を走行した後、昼食時間の直前に水漏れと思われる問題が発生。そこでチームは大事をとってマシンをコース上に止め、その結果、赤旗が出された。その後、シャシーとパワーユニットを徹底的にチェックしたところ、漏れはパワーユニット側で発生していることが判明。問題の発生箇所を突き止め、(確認のためにパワーユニットを取り外す必要があり)修正するには時間がかかったものの、深刻な不具合ではなく、バンドーンは午後4時すぎにはコースに復帰することができた。それ以降は、さまざまなタイヤと燃料搭載量でのショートランをそれぞれ実施しながら、バランス、ハンドリングおよびセットアップの変更をさらに行った。ストフェル・バンドーンは、一日を通していいペースで72周を走行。午前のセッション終盤には、タイムシートのトップに躍り出た。午後のセッションでは、終了間際に2番手に下がったものの、それまではセッションの大半でトップの座を維持した。ストフェル・バンドーン「今日はトラブルによる中断を挟んだにもかかわらず、実際にはとても収穫の多い一日だった。新しいパーツをマシンに装着し、その確認に一日を費やしたが、確かな効果を確認できた。今日はセッションが進むにつれて、確実にいい方向に向かった。新しいパーツをコースに持ち込み、期待通りの効果を得られて、マシンのパフォーマンスが改善することはうれしいものだ。もちろん、これはテストであり、特に大きな意味はない。それでも、自分たちの学びに役立つ有効なデータを入手することができる。この2日間は、多くの走行プログラムが予定されている。夏休み明けには、僕たちがさらに一歩前進したことを示し、残りのシーズンでさらに向上できればと思っている。レースが開催された週末のあとに行うテストは、毎回、チームにとって非常に貴重だ。週末にうまくいったことと、いかなかったことを確認し、週末のセッションで使用するにはリスクが高すぎる新しいパーツを導入するいい機会になる。ハンガリーではまずまずの一週間を過ごしており、トップ10圏内で安定した走りができていることはポジティブな結果だ。夏休みに入る前に、ランドを迎えて臨む明日のテストがうまく進み、有効なデータをさらに収集できることを願っている」エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)「今日は、ショートランで実施した評価の種類と、いくつか発生した信頼性に関する不具合により、何度も中断を挟む一日となった。それでも我々は走行プランの大半を消化し、残りのシーズンに向けて引き続きマシンの開発を行う中で非常に価値のある、有効なデータを収集することができた。ストフェルはいつも通り自分の仕事を全うし、最終日となる明日のテストの走行プランを作るために必要な細かいフィードバックをたくさんしてくれた。今日の気温は35℃、そして路面温度は約54℃に達したため、マシンには特に厳しいコンディションだった。それでも、実施したさまざまなテストから貴重な学びがあった。明日は、MCL32のマシンを初めて体験するランド・ノリスを迎えて、予定しているテストプログラムを引き続き実施する」中村聡 (ホンダ R&Dチーフエンジニア)「今日のテスト初日では、車体側の新しいパーツなどのテストにあわせ、PU側も後半戦に向けたパフォーマンスと信頼性両面の向上の為にいくつかの新しいトライを行い、貴重なデータを収集できました。昼休み直前に発生したオイル漏れにより途中マシンを止めてしまったことは非常に残念でしたが、問題自体は深刻なものではありませんでしたし、後半戦が始まる前に、実走確認のなかでこのようなトラブルを発見できたことはむしろよかったと思います。また、先週末のレースでポイントを獲得したストフェルですが、今日も好調を維持し、テストとは言え全体の二番手のタイムを記録するなど、いい走りを見せていたと思います。明日もテストは続きますが、サマーブレイク前にできるだけのデータを収集できるよう、限られた時間を最大限活用できればと思います」
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