マクラーレンは、F1モナコGPで1戦限りの復帰を果たすジェンソン・バトンが本気ではないのではないかとの批判に反論した。昨年末にF1引退を表明し、今季はマクラーレン・ホンダの公式リザーブドライバーを務めるジェンソン・バトンは、インディ500に参戦するフェルナンド・アロンソの代役としてF1モナコGPで1戦限りの復帰を果たす。
だが、ジェンソン・バトンは、先月のバーレーンテストでマクラーレン・ホンダの今季マシンMCL32をドライブするチャンスを断り、シミュレーターでモナコへの準備に集中している。マーク・ウェバーは、ジェンソン・バトンのレース復帰には“どうでもいい話”だと批判的な意見を述べている。しかし、マクラーレンのCOOを務めるジェナサン・ニールは、ジェンソン・バトンの復帰が本気ではないとの見方に反論した。「その記事は目にしたし、読んだが、それには同意できない」とジェナサン・ニールはコメント。「ジェンソンは舞台裏で時間をかけて十分な準備を整えている」「彼は1つのトラックだけでシミュレーターで複数のセッションを行い、クルマ、タイヤ、パワーユニット、バランス、ブレーキパフォーマンスに慣れている」「彼は今回のレースに集中しているし、疑いの影はない」ジョナサン・ニールは、マーク・ウェバーのコメントは“冷やかし”だろうと語る。「彼はウェバーと仲がいい。裏で言われている多くの冷やかしに応えるつもりはない」「気さくな冗談だと思うし、我々は集中している彼を目にするだろう」ジェンソン・バトンは、ブラウンGP時代の2009年にF1モナコGPで優勝している。「モナコは、他のサーキットよりもドライバーの腕が重要なサーキットだ。彼はそれをよく知っているし、あの場所で成功を収めている。彼は良いレーサーだ」とジョナサン・ニールは語る。「それがモナコであり、何が起こるかわからない。だが、準備が万全のワールドチャンピオンをクルマに乗せることでその確率は高まる」ジョナサン・ニールは、最近は主にトライアスロンに集中しているジェンソン・バトンが、今シーズンは他にも多くの関心を持っていることがあると認める。「ジェンソンは競争的な男であり、それがランニング、サイクリング、スイミング、モーターレースであるかに関わらず、彼は競争的であることを望む」「彼は信じられないくらい懸命に働いてきたし、ドライバーは若い頃に多くのことを犠牲にする。やりたいことのいくつかを楽しんではいけないのだろうか?」「なので、私はそれを完全に理解している。何もやらないのはカリフォルニアでぶらぶらするよりも悪いことだしね!」「だが、最終的に彼の心はレーサーだし、彼が戻ってくるのを嬉しく思っている」関連:マーク・ウェバー、バトンのモナコでのF1復帰は「どうでもいい話」
全文を読む