マクラーレン・ホンダは、2017年のドライバー体制を“革新的な3ドライバー戦略”だと称した。2017年のフェルナンド・アロンソのチームメイトとしてストフェル・バンドーンを起用することを発表。ジェンソン・バトンも新たな役割として2年契約を結んでチームに残留し、チームの主要メンバーとして活動を続ける。
主にマシンの開発に専念するジェンソン・バトンだが、2018年にレース復帰する可能性が残されており、2017年はリザーブドライバーとしての役割も兼ねる。マクラーレンのロン・デニスは「マクラーレン・ホンダの来期レースドライバーは、優れた才能で定評のあるフェルナンドと、未知なるポテンシャルを持つストフェルの2名で、これ以上無いバランスの取れた完ぺきなコンビになる」と説明。「まず彼らの話をする前に、過去7年もの間、レースドライバーとして我々と共に戦ったジェンソンの話をしよう。彼は単に速いだけではなく、どんな時でもすばらしい振る舞いをしてくれた。明日のレースが彼にとって298戦目となることが示すように、現役レースドライバーの中で最も経験のあるベテランだ」「そのジェンソンと2018年まで契約を延長することで、マシン開発はもとより、引き続きチームにとって重要な役割を担ってもらえることになった。また、必要に応じてレースに出てもらうことも有り得る」「ジェンソンが引き続き我々と共に働いてくれることに、どれだけワクワクしているか、マクラーレン・ホンダの皆を代表して、彼に伝えたいと思う。来シーズンのライバル達との戦いに、彼の長年に渡る経験と知識が我々のアドバンテージになることは間違いない」「フェルナンドにとって2017年シーズンは、マクラーレン・ホンダのレースドライバーとして3年目となるが、我々が彼をどれだけ信頼しているかは、もはや説明の必要はない。彼は私がこれまで見てきたF1ドライバーの中で最も優秀かつ最も速いドライバーの一人で、彼と同じチームで働けることを誇りに思う」「彼はこの2年間、勤勉かつ辛抱強く頑張ってくれ、来シーズンはマクラーレン・ホンダが良い結果を残し始めるに違いないと言ってくれた」「ストフェルは2013年2月からマクラーレンの若手ドライバー育成プログラムのメンバーであり、その11ヵ月後にはF1のテスト兼開発ドライバーに抜擢された」「これまでの2年半、彼は自分の役割をしっかり果たしてチームに貢献してくれた。また、フェルナンド、ジェンソン、あるいは優秀なエンジニア達から多くを学び、2013年のフォーミュラ・ルノーでチャンピオンシップ2位、昨年のGP2シリーズでは他を寄せ付けない強さでチャンピオンを獲得するなど、この緻密に計画された育成プログラムを、卓越した結果をもって完了した」「ストフェルのF1デビュー戦となった今年のバーレーンGPで彼が証明してくれたように、彼にはもうF1へステップアップする資格がある」関連:マクラーレン・ホンダ、2017年のストフェル・バンドーンの起用を発表