マクラーレンは、2015年にジェンソン・バトンに代えて、育成ドライバーのストフェル・バンドーンを起用する可能性があることをロン・デニスが示唆した。ロン・デニスは、昨年セルジオ・ペレスを1シーズンで解雇し、マクラーレの育成ドライバーであるデンマーク出身のケビン・マグヌッセン(21歳)と交代させるという決断を自らで行ったことを明らかにしている。
ロン・デニスは、ケビン・マグヌッセンを“ワールドチャンピオンになるために必要な全ての資質”を兼ね備えていると称賛している。「(2014年に)ケビンを起用するという決定は私がした」とロン・デニスは述べた。「彼が我々のエンジニアの期待に応えることができるかを確認する必要があると感じたので、そのような決断をした。そして、ここまでのところ、彼は素晴らしい仕事をしている」「また、ストフェル・バンドーンは、先週バーレーンで素晴らしい仕事をした」とロン・デニスは付け加えた。「彼はシーズン末まで非常に魅力的だと考えている」ケビン・マグヌッセンより1歳年上のベルギー出身のストフェル・バンドーンは、今年マクラーレンによってGP2に参戦しており、バーレーンでのシーズン開幕戦で優勝を果たした。ストフェル・バンドーンの所属するARTは、マクラーレンだけでなく、2015年にマクラーレンにエンジンを供給するホンダの育成プログラムにも合意し、伊沢拓也を走らせている。マクラーレン・ホンダがスタートする2015年を目前にジェンソン・バトンは契約更新の時期を迎える。34歳のジェンソン・バトンは「F1カーで30代のドライバーが20代のドライバーと同じくらいやれるということに心配はしていない」とコメント。それでも、ロン・デニスは、2015年のマクラーレン・ホンダでケビン・マグヌッセンとストフェル・バンドーンがペアを組むことは“あり得る”と認める。「どんなことも可能だ」とロン・デニスは述べた。「だが、ジェンソンは素晴らしい仕事をしている。彼は速いし、献身的だ。あらゆる側面でジェンソンがとどまらない理由はない」「だが、我々はまだシーズン全体を進まなければならない」その一方で、フェラーリに不満を抱いているフェルナンド・アロンソが、マクラーレンに復帰するとも噂されている。