マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、メルセデスがF1バーレーンGPを完全に支配したのを目の当たりにしてもなお、追撃をあきらめていないと主張する。F1バーレーンGPのウィナー、ルイス・ハミルトンと3位のセルジオ・ペレスの間には24秒もの差があり、セーフティカー後のわずか10周でここまで差が開いたのは驚きといえる。
だが、エリック・ブーリエは、当初の予想よりも時間がかかるかもしれないとしながらも、越えられない差ではないと主張する。「ジェンソンのパフォーマンスグラフを見れば、我々がフォース・インディアの前でフィニッシュできたことがわかる」とエリック・ブーリエはコメント。レース後、ジェンソン・バトンは、マクラーレンがメルセデスに次ぐ2番目に速いチームだと発言していたが、エリック・ブーリエもその意見に同意する。「私も同じ意見だ。我々はメルセデスに次いで2番目に速いチーム、すなわち、残りの中のベストだ。だが、他チームとの差はきわめてタイトだ。我々はメルセデスに追いつくために非常にアグレッシブに開発を行っている。ヨーロッパラウンドまでに追いつけるかどうかはわからないが、できる限り早くそうしたいと望んでいる」エリック・ブーリエは、マクラーレンが再びトップに返り咲くまでに待ち受けている大仕事にもひるまない。「本当に、それが現実的だと考えている。現在のギャップが非常に大きいのは事実だが、1秒のギャップは巻き返し可能だ」「作業と改善が可能な複数のエリアを把握しており、追い上げは確実に可能だ。このチームにとって。昨年はちょっとしたトラウマだった。本来のマクラーレンにふさわしい地位を取り戻そうと全員がこれ以上ないほどの意欲を示している。そのためには焦らず、恐れず、理性的に取り組むことが必要だ」 「これは自分たちを見直す良い機会だ。攻撃性をうまく調整し、本来の地位を取り戻す。多くの優れた仕事がなされており、我々はきっと復活を成し遂げる」 また、エリック・ブーリエは、サキール・サーキットはとりわけメルセデスに有利に働いたと考えており、マクラーレンが今後良いパフォーマンスを見せるであろう場所もわかっていると述べた。 「正直、1.7秒ものアドバンテージがあるかどうかは疑問だ。トラックごとに有利なマシンは変わる」「ダウンフォースを得て、マシン全体のパフォーマンスを改善することによってギャップを縮めることが目標だ。私は間違いなく追撃可能だと考えている」 「良いがモナコだ。ハイダウンフォースだが、ドライバビリティとバランスの良いクルマに適している。モンツァのようなローダウンフォースのトラックは、また別の話になる。トラックごとに序列は変わるだろうが、我々の傾向としてはバランスを変えていくことになるだろう。現時点ではローダウンフォースのコースが我々には合っている」