マクラーレンが、チーム創立50周年を迎えた。1963年9月2日、26歳のニュージランド人ブルース・マクラーレンが、自身の名前をつけたクルマを設計・製造してレースをするために少人数のクルーとともにサリー州ニューモールデンにブルース・マクラーレン・モーターレーシングを設立。その小さな拠点から、マクラーレンは現在ではマクラーレン・テクノロジー・センターへと移り、2000人以上の従業員を抱える大企業へと発展した。
ブルース・マクラーレンは、1966年のF1モナコGPに自らのF1チームで参戦。F1でマクラーレンの182勝を超えるチームはいない。その間、エマーソン・フィッティパルディ、ジェームス・ハント、ニキ・ラウダ、アラン・プロスト、アイルトン・セナ、ミカ・ハッキネン、そしてルイス・ハミルトンというチャンピオンを排出した。その他にもマクラーレンは、1967年〜1972年にCanAmで43勝を挙げる圧倒的な強さをみせており、インディ500、ル・マン24時間レースにおいても優勝を記録している。ロン・デニス「マクラーレンは、1人の男の夢から始まった。それ以来、かつてブルース・マクラーレン自身と同じくらい疲れを知らずに働く2000名以上の希望と夢とともに成長してきた。我々がこれまで成し遂げてきた全てを比較するとき、その全てが反映されている。我々の50周年は、マクラーレンの従業員一人ひとりが、本物を意味する歴史と文化のある組織の重要な一員であることを認識するチャンスを与えてくれる。そうしたければそれをマクラーレンのDNAと呼ぼう。マクラーレンのブランドの連続性と呼んでもいい。お望みならば、我々がやっている全てをマクラーレンの衰えない勝利へのハングリー精神と呼ぼのが、私が意味するもの、考えていること、感じていることを最も近いだろう」マーティン・ウィットマーシュ「マクラーレンの50周年を祝うことは、私にとって、そしてこの組織で働く全員にとって非常に誇らしい瞬間だ。我々は従業員の情熱、決意、信念で成長するグループだ。また数十年にわたり、我々はパートナーから受けてきた素晴らしいサポートにも感謝したい。彼らは我々の世界クラスのエンジニアリングとドライバーがレースに勝つために必要なツールを得ることを支えてくれた。我々がビジネスの大いなるスペシャリストであることは隠さないが、要素を限られるどころか、適応性と決意は、我々を活動的でダイネミック、そして革新的にしてきた。過去50年間にわたる我々の成長の範囲とスケールを目にすることは本当に驚くべきことだ。控え目な始まりから、マクラーレンは、世界に名高い競技力だけでなく、最高の技術的な優秀さと細部へのこだわりの代名詞になった。それは素晴らしい遺産であり、高水準を一貫して固辞していることの証拠でもある。世界中のレース用グランプリカーから新たな医療技術といった我々がやっている全てが、同じ思考法でアプローチされている。どれくらい良くできるか? どのように一番になれるか? それが私を絶えず動機づけている方法論であり、マクラーレンのために働くことを信じられないくらい誇りに感じさせている」
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