マクラーレンは、F1 イギリスGPで、ルイス・ハミルトンが1位、ヘイキ・コバライネンが5位だった。ルイス・ハミルトンにとって、またマクラーレンにとっての母国GPとなるイギリスGP。4番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトンは、スタートで一気に2番手に浮上。コバライネンをパスした後は、圧倒的な速さを見せ、最終的には4位以下を周回遅れにする速さで、見事に母国GPを初制覇。これにより、ハミルトンはドライバーズポイントの首位に躍り出た。
ルイス・ハミルトン (1位) 「僕のキャリアでもっとも過酷なレースだった。と同時に、最高のレースになった。状況は去年の日本GPと同じくらいひどくて、かなりスリッパリーだった。バイザーが曇ってしまい、何度か自力で拭き取ろうとしたが、うまく行かなかった。チームが素晴らしい仕事をしてくれたことに感謝したい。特に、難しい状況の中で適切なタイヤ戦略を採ってくれたことが大きかった。最終ラップでは、ファンが立ち上がって声援を送ってくれる姿が見えた。僕はコクピットの中で、『フィニッシュまでしっかり辿り着いてくれ』と祈るような気持ちになった。母国GPを制すると感慨もひとしおだ。この勝利は家族に捧げたい。この数週間、僕がちょっとしたトラブルに見舞われたが、それでも皆が応援してくれた。ホッケンハイムでも表彰台の頂点に立てたら最高だ」ヘイキ・コバライネン (5位) 「地元GPで素晴らしい勝利をマークしたルイスに『おめでとう』と言いたい。僕のスタートは良かったが、ルイスに強烈なプレッシャーをかけられた。5周目にちょっとはらんだ隙を突かれて、彼に首位を明け渡すことになった。本当に難しいレースだった。スリッパリーなうえ、すぐにアクアプレーンを起こしてしまう。今日のコンディションでは、完走よりリタイアの方がずっとやさしい。僕自身も2度スピンしてしまった。4ポイントを獲得して、コンストラクターズ・タイトル争いに貢献できたと思う」ロン・デニス 「母国GPの優勝は特別なものだ。ルイスにとって、今日は本当に特別な日になった。ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスにとっても、特別な日だ。ドラマが多く、見応えのあるレースだった。そのレースを制したのは、土砂降りのコンディションに完璧に対応した若者だった。ルイスは今後、長く記憶にとどめられるドライバーになるだろう。もちろん彼のパフォーマンスも素晴らしかったが、エンジニアやメカニックのチームワークの賜物であることを忘れてはならない。ヘイキは昨日の予選で、ワールドクラスの力があることを証明した。レーススキルにも疑問の余地はない。思ったような結果が出なかったからといって、落胆する必要はない。近い将来、彼の日が来る」ノルベルト・ハウグ 「ルイスのレースマネジメントは素晴らしかった。60周にわたってニック・ハイドフェルドを平均で1秒以上上回るペースで走行し、4位以下を全員周回遅れにした。現状で彼のベストレースと言っていい。我々は再びタイトル争いに復帰した! ヘイキは、最長のスティントでアンダーステアに悩まされた。予選で素晴らしいセットアップを見つけてキャリア初のポールポジションを獲得していただけに、残念な出来事だった。ルイスは、今季獲得ポイントを48に伸ばして、フェラーリ勢と並んだ。歓びはこれくらいにして、2週間後に迫るチーム第2の地元GPに向けて集中したい。是非ともメルセデス・グランドスタンドにお越しいただき、抜群のホスピタリティの中でルイスやヘイキに声援を送ってくだされば幸いだ。今日は素晴らしい結果を得ることができた。スタッフ全員に心から感謝する。ホッケンハイムでも同じ結果を出そうではないか!」
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