マクラーレンのエンジニアリングディレクターを務めるティム・ゴスは、マクラーレンがブロウン・ディフューザー規制の引き金になったとの推測を否定。FIAがブロウンディフューザーの利用を制限すれば、自チームのマシンパフォーマンスにも影響が出ると主張した。FIAは、一旦ブロウン・ディフューザーでスロットルを踏んでいない状態でエンジンから排気ガスを流し続けることを禁止するとチームに伝えたが、不利なチームが現れないよう、当面は実施を見送った。
ティム・ゴスは、他チームと比較してマクラーレンにどの程度影響があるかはわからないが、間違いなく影響はあると述べた。「正確なことは分からない」とチム・ゴスはボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのオンライン会談で述べた。「主要チームはすべてエンジンマッピングで同じようなトリックを使っているはずだ。もちろん我々も活用している。FIAの出したエキゾーストシステムの最新ガイドラインが実施されれればパフォーマンス面で後退となる。ライバルたちにとっても同じはずだ」「だが、我々への影響が、ライバルよりも大きいかどうかはわからない。自分たちのことはわかっているし、我々はそこから相当な利益を得ている。だが、ライバルにとってもかなり大きな後退になることは想像できる」「現在、FIAの最新ガイドラインを検討している。彼らが実施すると言うならすぐに対応はできる。だが、現時点でFIAは非常に複雑な問題と判断しており、どう管理するかを決定までにはもう少し時間が必要だと考えたようだ。スペインGPでは今まで通りになるだろう」レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、ライバルチームの抗議が禁止につながった可能性があることを示唆していたが、ティム・ゴスは、議論されていることさえ知らなかったと述べた。「取り締まりについて彼らが独自で進めたのか、何かに促されたのかはわからない」とティム・ゴスはコメント。「昨シーズン後半から、ジャーナリストらによってチームがエンジンマップを調整してエキゾーストの勢いを強めてマシンのリアエンド、ルノーの場合はフロントエンドだが、作用を高めていたことは影響は知られていた。しばらくの間使われている手法だが、特に議論されたこともなく、取り締まるという話は聞いたことはなかった」