マノーの投資家スティーブン・フィッツパトリックは、2014年についにポイントを獲得した旧マルシャF1チームが消滅するのは見るに耐えなかったと述べた。マノーは、開幕戦F1オーストラリアGPにむけてマシンの準備が整ったことを発表。オーヴォ・エナジーの創設者スティーブン・フィッツパトリックが、マノー復活における重要な投資家であることが明らかにされた。
「昨年11月まで、私はF1フェンスの間違った側にいた」とスティーブン・フィッツパトリックは説明。「私のごく最近のF1経験は、友人と行ったシンガポールGPだった。私たちはレース後にトラックを歩き、ピットウォールに並ぶファンを見ていた。そして、ガレージを見た。私は、我々はそこを越える方法を見つけ出す必要があると言った」「長い間、私にはF1チームを所有するという野心があった。オーヴォ・エナジーがチームを所有できるくらいに成功することを願っていた。だが、それが2015年だとは思っていなかった」スティーブン・フィッツパトリックは、当初はマノーをグリッドに戻すのは不可能に思えたと認めた。「アブダビの最終戦前に管財人のジェフ・ローリーに電話をして、その当時の状況、負債や金額レベルなど含め、チームが直面しているチャレンジを理解した」「魅力的だが、ほぼ絶望的なように思えた。全ての理解するには多くの時間がかかるが、素晴らしいチャンスがあるかもしれない状況のように見えた」「しかし、あまりに遅かった。チームを復活させる現実的な可能性はなかった」「厳しい5年間を乗り越えて、賞金を受け取るためにトップ10に2年いて財政的な安定の最初の段階に到達し、最後のハードルを飛び越し、チャンピオンシップで9位のポイントを獲得した。それは終わらせるにはあまりにもったいないストーリーのように思えた」「実際のモチベーションのひとつは、このチームが生き残るのを助ける方法を見つけ出すことがどれくらい素晴らしいストーリーであるかということだった」スティーブン・フィッツパトリックは、冬の間にマノーのスポーティングディレクターを務めるグレアム・ロードンとともに、チームを再生させるために大きな努力を注いだと述べた。「グレアムとの作業関係は非常に速く確立された。チャレンジ、チームサプライヤー、チームのクオリティについてフランクに会話をした。グレアムが言ったように、挑戦には長いリストがあった」「我々は最優先事項を確認した。フェラーリを含め、チームを支援する200の小さな債権者と多数のサプライヤーだ」「我々は一つずつ彼らの承認を取っていった。債権者とサプライヤーとの関係を確立し、彼らとの新たな商業的な取り決めをし、管財人を出るための会社をもたらし、FIAエントリーに対処し、FOM、エンジン、デザイン契約を取りまとめた」「10日後、我々は非常に堅実でクリーンなビジネスプラットフォームとともにメルボルンにいるだろう」