第65回マカオGPのFIA F3ワールドカップの決勝レースで発生した大クラッシュに巻き込まれた日本人カメラマンの南博幸さんが自身のTwitterを更新し、無事を報告した。11月18日(日)にマカオのギア・サーキットで開催されたFIA F3ワールドカップの決勝で大クラッシュが発生。女性ドライバーとして唯一参戦した17歳のソフィア・フローシュ(Van Amersfoot Racing)がリスボアでコース外に飛び出す大事故となった。
ストレートでコントロールを失ったソフィア・フローシュのマシンは宙に浮き、後ろ向きでガードレールを飛び越え、276.2km/hでメディア用の撮影エリアのフェンスにマシン上面から激しく衝突した。この事故によってレースは赤旗中断。事故の激しさと1時間にわたる中断期間に状況に関する何のアナウンスもなかったため、ソフィア・フローシュ、そして、事故現場にいた人々の安否が懸念された。しかし、FIA(国際自動車連盟)は、事故によって生命にかかわる負傷を負ったものはいなかったことを発表。世界中が胸を撫で下ろした。事故には日本人カメラマンの南博幸さんが巻き込まれて、頭部に外傷を負って脳震盪を起こしたが、意識はあり、生命に別状はないと報告された。南博幸さんは自身のTwitterを更新。「クラッシュ現場の画像が流れてしまい、沢山の方々にご心配をおかけしてすいません!」とコメント。「病院に搬送後検査を受け、念のために一晩ステイすることになりましたが、身体もカメラも無事です!大事な仕事に穴を開けてしまい、申し訳無い気持ちでいっぱいです…」「病院に搬送された、ドライバーやオフィシャルの方々も意識があるとの事で安心しました」事故を起こしたソフィア・フローシュは、意識があり、命に別状はないが、脊椎を骨折しており、手術を受けることが明らかになっている。「とにかく私が無事だということを皆さんにお伝えしたいです。ですが、明日の朝に手術を受けることになります。私の世話をしてくれているFIAとHWA、メルセデスAMG F1に感謝しています。皆さんもサポートのメッセージを送ってくれてありがとう」とソフィア・フローシュはTwitterに投稿した。また、ソフィア・フローシュのマシンのロールフープに接触してリタイアとなっていた坪井翔は、腰に痛みを訴えて経過観察となっている。「皆さんにご心配おかけしましたが、病院へ行き、精密検査もしてもらい、体は大丈夫です。25号車の彼女も命に別状はないそうです。取り急ぎご連絡致します。ヘルメットにも傷がついていましたが、本当に運が良かったです」と坪井翔は語った。他にマーシャルのチャン・チャ・インは顔と頭部を外傷を負い、上顎を骨折。カメラアシスタントのチャン・ウェン・ワンは腹部に裂傷を負っているが、全員が命に別状はなかった。レースは、昨年最終コーナーでトップ争いをしていた2台のクラッシュによって優勝していたダニエル・ティクトゥム(Motopark Academy)が優勝。今年はポールポジションから一度もリードを失わない完璧なレースで正真正銘の勝利を手にしてマカオGP2連覇を成し遂げた。関連:【動画】 マカオGP FIA F3:ソフィア・フローシュが大クラッシュ
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