ロータスのチームオーナー、ジェラルド・ロペスは、予算キャップの導入に反対したのは自分たちの意思ではなかったことを示唆した。F1で強い影響力を持つ“戦略グループ”は最近、FIAが提唱するコストキャップ案を支持しないことを書面でジャン・トッド会長に通告した。戦略グループには、レッドブル、フェラーリ、メルセデス、マクラーレンの“ビック4”だけでなく、ウィリアムズとロータスも含まれている。
ウィリアムズは、過去の成功と歴史からグループの一員に含まれており、ロータスは2013年にランキング4位だったことからメンバーとなっている。しかし、ジェラルド・ロペスは、比較的小規模な2チームが、署名を強要されたことをほのめかした。 「ウィリアムズと我々は無理矢理参加させられたのだ」とジェラルド・ロペスは Auto Motor und Sport に述べた。ビッグチームは、提示された2億ドルのコストキャップでは小規模チームの助けにはならないばかりか、効果的な規制をすることすら不可能だと反論する。メルセデスのモータースポーツ責任者トト・ヴォルフは「3つのメジャーチームが支持しないルールを導入しても意味がない」と語った。 ビッグチームの反対提案は、新たなテクニカルレギュレーションとスポーティングレギュレーションを導入することによってコストカットを達成するというものだ。「有意義なリミットを見つける必要がある。例えば、パルクフェルメや作業禁止時間の延長だ」とトト・ヴォルフは説明。「もしくは、レース週末に毎日新しいパーツを空輸したり、レース前に24時間シフトを敷いたりすることが賢明かどうかを議論する必要がある」だが、小規模チームは、ビッグチームがすでに風洞稼働時間の規制など既存のコスト削減対策を回避する方法を見つけていると疑っている。 「ビッグチームのダウンフォースを見ると、許された制限の中では不可能なものだ」とある小規模チームの代表者は証言したという。
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