ロータス E21の速さの秘密は、油圧式アクティスサスペンション・システムにあると Auto Motor und Sport が報じている。先月、メルセデスがW04に“FRIC(フリック)”と呼ばれる合法的なアクティブサスペンションを搭載していることが報じられた。 同誌によると、ロータス E21がピレリのデグラデーションが高いタイヤに優しい秘密を発見したのはメルセデスのエンジニアだという。
「我々は、彼らの統合されたシャシーが最もうまく機能していると考えている」とメルセデスのアルド・コスタは述べた。メルセデスだけでなく、レッドブル、マクラーレン、フェラーリ、ウィリアムズ、ザウバーも類似したテクノロジーに取り組んでいたと同誌は報じている。彼らが取り組んでいるシステムは、4輪を油圧でリンクさせて、減速や加速時にバランスを取るというもの。また、レース中に燃料が少なくなった際にもバランスを調整するという。メルセデスのチーム代表ロス・ブラウンは「ロータスのものが最もシンプルでストなシステムなのだろう」と認める。同誌の記者ミハエル・シュミットは、“FRIC”はチューニングが極めて難しいと指摘している。ロータスのチームオーナー、ジェラルド・ロペスはサスペンションのチューニングウインドーは非常に小さく、キミの方がグロージャンより正しくセットできる傾向にある」とコメント。これはドライバーのドライビングスタイルによるものと考えられ、キミ・ライコネンはオーバーステア気味を好むのに対し、ロマン・グロージャンはアンダーステアを好むと報じられている。関連:メルセデス、“FRIC”なる合法アクティブサスペンションを搭載?