ロータスの首脳陣は、キミ・ライコネンがチームとの初の合同テストで示したスピードと順応性を絶賛している。キミ・ライコネンは、2012年初の合同テストとなった先週のヘレスで初日のトップタイムを記録。ロータスのトラックサイド・オペレーションズ・ディレクターを務めるアラン・パーメインは、キミ・ライコネンのアプローチの全てが印象的だったと述べた。
「F1はただ1周をまとめること以上に多くのことがある。そして、それがチャンピオンを作る」とアラン・パーメインは述べた。「キミを見て、彼がどれくらい良いかを理解できる部分だと思う。ロングランでのマシンの使い方、タイヤの労わり方。彼は以前にそれらのタイヤで走ったことがなかったが、数日ですでにタイヤを理解し、タイヤを労わるドライビングに変えていた。彼はマシンで多くのことを感じとっていた」キミ・ライコネンは、昨年チームが求めていたチームリーダーかと質問されたアラン・パーメインは「ワールドチャンピオンであり、それを凌ぐものはない。我々がリーダーを必要としているかというのは難しい質問だ」とコメント。「結果を出せばドライバーはリーダーになり、我々も彼に結果を与えることができる。そうすれば、彼は望んでいることを我々に伝えることができ、我々は彼にそれを与え、そして彼は再び結果を出すことができる。そうやってお互いに信頼関係を築いていく。それがドライバーがリーダーになる方法だと思う」「ここまでは全てがうまく機能していると思う。もちろん、浮き沈みはあるだろうが、期待を越えた素晴らしい週末を過ごせた。もちろん、続かないかもしれない。続けられれば素晴らしいが、浮き沈みはあるものだし、それは我々を試すだろう。それが人々の人格がどれくらい強いをわかるときだ」アラン・パーメインは、キミ・ライコネンのリクエストは非常に詳細にわたるが“素晴らしい”フィードバックでそれに報いてくれると付け加えた。 「彼は本当に仕事のしやすい人物だ。非常にやりやすいし、まったく不満を言わない」「フィードバックは素晴らしいし、かなり多くの時間を費やしてエンジニアと物事を検討し、データを見て、何を望むかわれわれに伝えてくれる。私が見る限り、彼は我々が与えたマシンに満足しているが、それだけでなく彼がここへ来たときに注文したステアリングのタイプやシート、シートベルトといったものにも満足している。我々は彼が望んだブレーキ素材も用意しており、彼はすべてを得たのだ。彼はかなりハッピーな男だと思う」ロータスのオーナーであるジェラルド・ロペスは、キミ・ライコネンの性格は、これまで言われてきたものとはまったく違ったと述べた。「大部分の人は噂しか聞いていないので、おそらく多くなミステリーのひとつだと思うが、我々は彼に非常に良い印象を抱いているし、彼も居心地良く感じてくれていると思う」「我々といるとき、彼はとても笑っているよ! だが、最も重要なことは、彼がファミリーの一員のように感じていると言ってくれていることだ」「キミの一般的なイメージは、正直、彼が実際にどうか我々が見たものとはかけ離れていると思う。彼は非常にハードワーカーだし、非常に良いフィードバックを提供してくれる。そして良いチームスピリットを持っている」「彼と話をして、彼がなぜ復帰したかを理解し、本当に気持ち良く感じた。(テストで)起こったことを見れば、彼が彼にペースがなかったとは言わないだろう」チーム代表のエリック・ブーリエは、ロータスの作業方法がキミ・ライコネンにとって理想的だと考えている。「彼の個性を尊重し、あまり介入し過ぎて彼を煩わせないようにしていた。彼は本物のレーサーだ」「このチームには生粋のレース屋でいっぱいだし、我々は同じ考え方なので、彼はとてもうまくフィットしている」「我々はフレキシブルだが、我々のシステムはよりレース重視だ。それが彼にとてもうまく合っている」