セバスチャン・ローブが、2018年に世界ラリー選手権(WRC)に復帰することが決定。シトロエンから3ラウンドに参戦する。今年、アスファルトとグラベルでシトロエン C3 WRCをテストしていた9度のWRCチャンピオンであるセバスチャン・ローブ(43歳)は、来年3月のラリー・メキシコでWRCに復帰。その後、コルシカとスペインに参戦する。
「今年行われたテストセッションの後、誰もが満足していた。これらの3つの出場は次の論理的なステップだった」とセバスチャン・ローブはコメント。「ラリーで得られる感覚は、これまで僕が経験したなかで最もスリルのある感覚だ。新しいWRCで競争することに興奮している。自分が多くの成功を収めたチームとそれができるのはとても嬉しい」シトロエンは、フルタイムのWRCカーを2台体制に縮小しており、クリス・ミースが全13ラウンドに参戦。チームメイトのクレイグ・グリーンはセバスチャン・ローブが参戦する3ラウンドを欠場することになる。また、カリド・アルカシミが選択されたイベントで3台目のC3を走らせる。2017年にシトロエンのサードドライバーを務めたステファン・ルフェーブルは、WRC2で同社の新型R5を走らせる。セバスチャン・ローブが最後にWRCに参戦したのは、1戦限りで出場した2015年のモンテカルロ・ラリーとなる。2018年のWRCプログラムについてセバスチャン・ローブは「いかなる予測もしていないし、とにかく楽しみたい」とコメント。「フランスラウンドに参戦することは意味のあることだと思った。特にターマックでのレースは常に大好きだったからね。でも、現在のツール・ド・コルスには慣れていない。スペンも良い選択肢だと思った。それにグラベルラリーにも挑戦したいと思っていた。メキシコを選んだのは、あそこでのレースに良い思い出があるし、僕がチャンピオンシップに参加していたときからあまりルートが変わっていないからだ」シトロエンのチームプリンシパルを務めるイヴス・マットンは、セバスチャン・ローブは“我々とでなければWRCに復帰することはなかっただろう”と述べた。「セブは、競争がますます激しくなっていることと比較して、ステージの知識とクルマでの時間が不足しているが、テストセッションでスピードとスキルをまったく失っていないことを確認した」