F1グリッドに新たなチームが追加されるという話が飛び交う中、F1のCEOであるステファノ・ドメニカリは、実際にF1にチームを増やす必要があるかどうか確信が持てていないと明かす。インディカーでのチーム運営で成功を収めてきたマイケル・アンドレッティは、自身のチーム『アンドレッティ・グローバル』と立ち上げて、2024年にF1への新規参入を目指していることを公に表明している。
だが、アンドレッティが既存チームの希釈防止費用としてF1に新規する参入チームに課される2億ドル(約230億円)のエントリーフィーは問題なく支払うことができ、英国へのファクトリー建設やルノーとの潜在的なパワーユニット契約に合意しているとの主張にかかわらず、既存チームの反応はいまいちだ。ハースF1チームに続いてアメリカにチームが誕生すれば、F1の米国市場に明るい光が当てられるが、メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、アンドレッティは、エントリフィーだけではなく、F1に付加価値をもたらす必要があり、最初から競争力を発揮するには約10億ドルを投資しなければならないだろうと主張している。また、F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは、F1への参入を目指しているのはアンドレッティだけではないと語る。「マイケル・アンドレッティだけではない」とステファノ・ドメニカリはSky Sports F1に語った。「彼はおそらく最も声高な人物だが、F1の一部としてチームの追加を検討してほしいというリクエストは4~5件以上ある」マイケル・アンドレッティ自身は、彼のプロジェクトの深刻さが概説された今、既存チームの間では2024年からアンドレッティ・グローバルがフィールドに参入することについての拒否反応は緩くなってきていると感じている。ステファノ・ドメニカリは、彼と現在のチームはスポーツの「将来に向けた適切な戦略を見つける」ことに取り組んでいると付け加えたが、現時点でF1がどれほど成功しているかを考えれば、グリッドに別のコンストラクターを置く必要すらないかもしれないと感じている。「私は非常に正直である必要がある。今日、10チームのF1は競争が軌道に乗っており、非常に堅実だ」とステファノ・ドメニカリは語った。「他のチームを追加できるかどうかには考慮する必要がある複雑さが存在する。正直に言うと、それはF1を成長させるために最も重要な要素ではないと思っている」「結局のところ、2人のドライバーと2つのチームが2021年を通して戦っていた。F1への関心はトップだった」「今年のように、戦うチームとドライバーが増えれば、それで十分だ」