3度のF1ワールドチャンピオンであるジャッキー・スチュワート卿は、F1のグリッドガール廃止と女性ドライバー不在という問題は何も関係のないことだと考えている。先週、F1は露出度の高い衣装を着たグリッドガールは“現代の社会規範にそぐわない”として2018年シーズンに伝統的なグリッドガールを起用しないことを発表。モータースポーツ界に限らず、スポーツ界全体に議論を呼び起こしている。
その一方で、1950年にF1世界選手権がスタートして以来、少数の女性ドライバーしか参戦しておらず、結果を残せているドライバーはいない。ジャッキー・スチュワート卿は、F1の女性ドライバー不在とジェンダー問題は関係のないことだと語る。「グリッドガールが女性ドライバーを遠ざけているという考え方はナンセンスだ」とジャッキー・スチュワート卿は述べた。「レースチームがF1でトップになれる女性を見つけることができれば、男性は注意を払うだろう。そして、彼らは一生懸命になるだろう」「F1は女性を見たいと思っている。女性ドライバーがいれば、視聴者数は増えるだろう。商業的にも女性ドライバーは、衣類、化粧品、ファッションブランドで大きな成功を収めるだろう」「だが、何らかの理由で若い女性はカートトラックには行かない。少年たちはみんなそれをやっている。ルイス・ハミルトンであれ、フェルナンド・アロンソであれ、セバスチャン・ベッテルであれ、幼い頃から毎週カートイベントに参加していた」「これまで少女はそれをしてこなかったし、偉大なドライバーは生まれていない。世界中で何十万人ものカートレーサーの中から、F1ドライバーになれるのは20人だけだということを肝に銘じておかなければならない」ジャッキー・スチュワート卿は、グリッドガールは常にリスペクトと品位の範囲内でF1に華やかさと魅力を加えてきたと考えているが、主にアメリカで女性蔑視やセクハラが大きな社会問題となったことで、リバティメディアは先制措置をとらなるを得なかったと考えている。「この世代のグリッドガールは過度に挑発的なわけではない。彼女たちは非常にうまく存在価値を示している。服装も適切だ。ビキニのようなものは着ていない」「アメリカでハーヴェイ・ワインスタイン(映画プロデューサー)の一件があった。『彼が何かしようとしていた』『彼が私に体をこすりつけてきた』といった多くの事例が出ている」「私はどのドライバーも一線を越えたことはしていないと思う。だが、私はその世界の一部ではなかったので実際のことはわからない」「ワインスタインの一件によって、F1は予防薬を服用したんだと思う」
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