2025年シーズン終盤まで、リアム・ローソンがレーシングブルズに残留できるかどうかは、まさに紙一重の状況だった。だが最終的に、彼は来季もチームのシートを確保した。その背景にあった「最大の要素」について、レーシングブルズのCEOであるピーター・バイエルが明かしている。ローソンの2025年シーズンは、激動そのものだった。シーズン開幕はレッドブル・レーシングで迎えたものの、わずか2戦後に降格となり、レーシングブルズへと戻ることになる。
その後は長く無得点が続き、ようやく第8戦モナコで初ポイントを獲得すると、最終的にはさらに7レースでポイントを積み重ねた。それでも、自身のF1での将来が確定したのはシーズン最終週になってからだった。最終的にローソンは、レーシングブルズとの新契約を勝ち取ることになる。「パフォーマンスの安定化」が最大の決め手シーズン終了後、RacingNews365の独占インタビューに応じたバイエルは、ローソンがチームにとって「適した存在」である理由を説明した。「我々は、あの有名なザントフォールトの日から彼のことを知っている」とバイエルは語る。これは、2023年オランダGPでダニエル・リカルドがプラクティス中のクラッシュで左手を骨折し、ローソンが急きょ代役としてF1デビューを果たした出来事を指している。「彼は当時すでにリザーブドライバーとして我々の一員だったし、常にチームにうまくフィットする存在だった。正直なところ、パフォーマンス面では彼の走りが安定してきていると見ている。これが我々にとって最も重要な点だった。そして来季のシートを与えると決断した際、それが最大の要素だった」レッドブル降格後もチームは動じなかったバイエルはまた、ローソンがレッドブルから戻ってきた際、「少し動揺していた」としつつも、チーム全体の対応力を強調した。「こうしたことは起こり得ると、全員が理解している。それがこのチームの強みのひとつでもある。我々は常にタレントを育成しているから、シーズン途中であっても変化には慣れている。誰もパニックにはならないし、『大変だ、新しいドライバーだ』などという空気にもならない。我々にとっては常に、『よし、分かった。じゃあリアムのシートを用意して、戻ってきてもらおう』という感覚なんだ」さらにバイエルは、ローソンが長年レッドブルのジュニアプログラムの一員であった点にも触れ、次のように評価している。「彼は我々のフィロソフィーに合っている。正直に言って、昨年の彼はすべてを正しくこなしていた。挫折があり、レースペースで苦しんだ時期もあったが、アイザック・ハジャーより速かったレースもいくつかあった。予選ペースについては改善が必要だが、ポテンシャルは非常に大きい」安定感を取り戻しつつあるパフォーマンスと、チーム文化への適合性。それこそが、リアム・ローソンがレーシングブルズに残留することになった最大の理由だった。
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