F1オーストリアGPの予選で6番手という今季自己ベストのグリッドを獲得したリアム・ローソンは、明るい笑顔を見せた。レーシングブルズ復帰後の“転機”となるパフォーマンスだった。2025年シーズン序盤をレッドブルF1で迎えたローソンだったが、わずか2戦で降格。その後は信頼を取り戻すための苦闘が続いていた。だが今週末、彼は好調なプラクティスを足がかりにQ3進出を果たし、見事6番手タイムを記録。昨年のF1サンパウロGP(5番手)以来のトップグリッドに返り咲いた。
「久しぶりだと感じるよ!」とローソンは喜びを語った。「いい予選ができてすごくうれしい。舞台裏ではここ数戦で全体的にいい感触を持っていたし、正直に言って自分自身の調子も良かった。マシンに関しても、自分にとってより快適になるようにたくさん取り組んできた」「ずっとポテンシャルはあったけど、なかなか結果に表れてこなかった。今日はようやくそれを見せられてよかった。でも、もちろん本当に大事なのは明日だ」今週末、何が鍵になったのかと問われると、ローソンはこう答えた。「正直、スムーズな予選だったことが大きい。ここ数戦もプラクティスではいいペースがあったけど、予選でそれを活かせなかった。カナダもそうだったし、バルセロナもそうだった」「でも今週末は、接戦の中でちゃんとまとめられた。それがすごくクールだった。こういうときって、ドライバーにもチームにも大きなプレッシャーがかかるけど、うまくやり切れた」「マシンの微調整をずっと続けてきて、ひとつも無駄にはできないような状況だった。みんなが限界まで追い込んでくるからね。そんな中でちゃんと形にできたのは嬉しいよ」今季のローソンは、モナコGPの8位入賞が唯一のポイント獲得だが、今回のレースでもさらなるポイントを狙っている。「できるといいね!」とローソンは笑う。「同時に、デグラデーション(タイヤの劣化)は結構大きくて、ロングランは簡単じゃない。プラクティスではいいロングランができたけど、実戦になるとトラフィックの影響もあるし、戦略もいろいろ出てくるはずだからね」一方、ルーキーのチームメイトであるアイザック・ハジャーは、Q2敗退で13番手スタート。セッション後には落胆を隠さなかった。「悔しい。Q1はすごく良かったのに。Q1のタイムでもQ3に行けていたはずなんだ。なのに、なんでそこから後退してしまったのか分からない」「普段は少しずつ前進できているけど、今日はそうじゃなかった。Q2では2セットの新品タイヤを使ってもすごく不安定だったし、理解が難しい状況だった」
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