2026年のル・マン24時間レースには元F1ドライバー16名が参戦し、そのうち小林可夢偉とニック・デ・フリースがトヨタ7号車で総合優勝を達成した。一方で、BMWやキャデラック、ジェネシス勢の元F1ドライバーたちはトラブルやリタイアに見舞われ、明暗が分かれる結果となった。Hypercarクラスではトヨタ勢が存在感を発揮し、小林可夢偉、ニック・デ・フリース、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーの4名が表彰台を獲得。
フェラーリ勢は総合優勝争いに絡めず、アントニオ・ジョビナッツィが5位、ロバート・クビサが7位に終わった。小林可夢偉とデ・フリースが総合優勝トヨタ7号車は序盤にパンクやセンサー系のトラブルを抱えながらも着実に挽回。小林可夢偉にとっては自身2度目、トヨタにとっては2022年以来となるル・マン制覇となった。チームメイトのニック・デ・フリースは初のル・マン総合優勝を達成。マイク・コンウェイとともに24時間を戦い抜き、トヨタへ通算6勝目をもたらした。また、トヨタ8号車のセバスチャン・ブエミとブレンドン・ハートレーも総合3位を獲得。元F1ドライバー4人がHypercarクラスの表彰台に立つ結果となった。キャデラックとBMWは惜敗とトラブルJotaキャデラック12号車のウィル・スティーブンスは総合4位。終盤まで表彰台争いを展開したが、3位のトヨタ8号車に11.9秒届かなかった。一方で、セバスチャン・ブルデーとジャック・エイトケンを擁した38号車キャデラックは夜間の技術的トラブルによって優勝争いから脱落。そのままリタイアとなった。ポールポジションからスタートしたBMW20号車のケビン・マグヌッセンも度重なるトラブルに苦しみ、残り1時間を切った段階で無念のリタイア。アンドレ・ロッテラーを擁するジェネシス17号車もデビュー戦を完走できなかった。フェラーリ勢は優勝争いに加われずフェラーリは4連覇を目指していたが、51号車のアントニオ・ジョビナッツィ組がトップから2分22秒遅れの総合5位に留まった。前年優勝車である83号車AFコルセのロバート・クビサも総合7位。優勝争いに絡むことはできず、トヨタやBMWとの差を埋められなかった。プジョー勢ではポール・ディ・レスタとストフェル・バンドーンを擁する93号車が総合12位。フランスメーカーにとって厳しいレースとなった。LMP2とLMGT3でも元F1ドライバーが奮闘LMP2クラスではピエトロ・フィッティパルディがVector Sportの26号車でクラス4位を獲得。表彰台まであと一歩の結果だった。ル・マン初挑戦となったジャック・ドゥーハンは序盤こそ上位争いに加わったものの、最終的にはクラス18位でレースを終えた。LMGT3クラスでは元ウィリアムズF1ドライバーのローガン・サージェントがProton Competitionのフォード・マスタングで参戦し、クラス17位で完走を果たしている。元F1ドライバー16名の最終結果1位(Hypercar)小林可夢偉(トヨタ)1位(Hypercar)ニック・デ・フリース(トヨタ)3位(Hypercar)セバスチャン・ブエミ(トヨタ)3位(Hypercar)ブレンドン・ハートレー(トヨタ)4位(Hypercar)ウィル・スティーブンス(Jotaキャデラック)5位(Hypercar)アントニオ・ジョビナッツィ(フェラーリ)7位(Hypercar)ロバート・クビサ(AFコルセ・フェラーリ)12位(Hypercar)ポール・ディ・レスタ(プジョー)12位(Hypercar)ストフェル・バンドーン(プジョー)4位(LMP2)ピエトロ・フィッティパルディ(Vector Sport)18位(LMP2)ジャック・ドゥーハン(Nielsen Racing)17位(LMGT3)ローガン・サージェント(Proton Competition Ford)リタイア(Hypercar)ケビン・マグヌッセン(BMW WRT)リタイア(Hypercar)セバスチャン・ブルデー(Jotaキャデラック)リタイア(Hypercar)ジャック・エイトケン(Jotaキャデラック)リタイア(Hypercar)アンドレ・ロッテラー(ジェネシス)ル・マン24時間レースは近年ますます元F1ドライバーの活躍の場となっているが、2026年大会では小林可夢偉とニック・デ・フリースが頂点に立ち、その存在感を改めて示す結果となった。トヨタにとっても4年ぶりの総合優勝となり、WEC王者としての強さを再び証明する一戦となった。