ルイス・ハミルトンがフェラーリ移籍後初優勝を飾ったバルセロナ・カタルーニャGPを終え、ランド・ノリスはフェラーリのパフォーマンスに強い警戒感を示した。ノリスは、現在のフェラーリがコーナリング性能でグリッドの基準になっていると認め、パワーユニット面で改善が進めば、ライバルを圧倒する存在になると語った。
ノリス「フェラーリはコーナリングで最強」ハミルトンはスペインGPでメルセデス勢を相手に主導権を握り、フェラーリでの初勝利、通算106勝目を挙げた。表彰台はハミルトン、ジョージ・ラッセル、ノリスによる英国人トップ3となった。ノリスはキミ・アントネッリのリタイアにより3位表彰台を獲得したが、週末を通じてマクラーレンはフェラーリとメルセデスに対して苦戦していた。レース後、ノリスはSky Sportsに対し、フェラーリのシャシー性能を高く評価した。「今のところ、フェラーリにもっと良いエンジンがないのは僕たちにとって幸運です。もしもっと良いエンジンがあれば、彼らが支配するでしょう」「現時点で、コーナリング性能では彼らがクラス最高です。僕たちは彼らにまったく近づけていません。それが現実です。僕たちは必要な場所からはかなり遠いところにいます」「もし彼らがエンジン面で改善してきたら、全員を置き去りにするでしょう。僕たちは本当に頭を下げて、どんな改善ができるかを見つけなければなりません」ADUOでフェラーリに開発余地か報じられているADUOの評価表では、フェラーリのパワーユニットは基準とされるRBPTから約4%遅れているとみられている。その一方で、フェラーリは規則上、今年と来年にかけてエンジン開発を継続できる見通しとされる。対照的に、ミルトンキーンズを拠点とするレッドブル系パワーユニット側には同様の介入機会がないとみられている。ノリスの発言は、フェラーリがすでに車体面で強力な武器を持っていることを示すものだ。そこにパワーユニットの改善が加われば、勢力図がさらに大きく動く可能性がある。ヴォルフもハミルトンの勢いを警戒メルセデス代表のトト・ヴォルフも、GPBlogに対してハミルトンの勝利を称賛した。昨季から難しい時間を過ごしてきたハミルトンが報われたことを喜び、フェラーリ代表フレデリック・バスールにとっても大きな勝利だったと語った。同時に、ヴォルフはハミルトンをタイトル争いの相手にしたくないと認めた。「彼とタイトルを争うのはできれば避けたい。彼が何をできるかを知っているからです。血の匂いを嗅ぎつけたら、彼は行きます。ルイス・ハミルトン列車が走り出すと、止めるのは非常に難しいという場面を何年も見てきました」ヴォルフは、41ポイント差はまだ逆転可能な範囲だとし、信頼性、車体とパワーユニットの開発、ミスの回避、そして戦略遂行の精度が今後のタイトル争いを左右すると指摘した。フェラーリはバルセロナでハミルトンの勝利によって存在感を一気に高めた。ノリスの警戒は、単なるライバルへの称賛ではなく、今後の開発競争における現実的な警告でもある。