桜井孝太郎は、GP3でのデビュー戦で第1レースを18位、第2レースを12位でフィニッシュし、2戦連続完走を果たした。今年、桜井孝太郎はステイタスGPから日本人と初めてGP3シリーズに参戦。5月11〜13日にバルセロナ・サーキットで2012年の開幕戦が開催された。GP3は、金曜日早朝に45分間のフリー走行、土曜日に予選と第1レース、日曜日に第2レースというスケジュールで行われる。
桜井孝太郎は、金曜日のフリー走行を16番手タイムで終了。土曜日の予選では、終盤まで9番手につけていたが、路面状況が好転したラスト3分で次々と各選手がタイムアップし、決勝スタートは15番手グリッドとなった。土曜日午後の第1レースでは、オープニングラップの1コーナーから2コーナーにかけて2台をパス。その後、12番手まで順位をあげたところでアクシデントのためセーフティーカーが入り、再スタート。順位をキープしつつ周回を重ねたところ、ラスト2周のヘヤピンコーナーで前の2台が軽く接触。桜井孝太郎は、さらにそのインに飛び込み2台を一気に抜こうとしたが、アウト側のマシンと接触してハーフスピン。一気に5台のマシンに抜かれ、一瞬にして逆に18番手まで順位を落とし、そのままチェッカーを受けた。日曜日の第2レースは、18番手グリッドからスタート。一時は11番手を上げた桜井孝太郎だったが、前方で発生した多重クラッシュを避けるためダートに飛び出し、大きく順位を落とす。だが、再び粘り強いアタックで毎ラップのようにポジションをあげ、最終的に12位完走を果たした。桜井孝太郎「プラクティスから、テクニカルセクションでは、全ドライバー中、最速の区間タイムを出せていただけに悔しさの残るレースでした。予選でも最後のひと押しと言うところで踏ん張れなかった。それが今の一番の課題ですね。予選でひとつでも前にいられたのなら、もっと違うウィークエンドになっていたと思います。でもレースでは自分から積極的に動いてチャンスを作り、セカンド・レースのポールポジションを争っていました。自ら攻めた結果、ポジションを落としてしまいましたが、まだまだシーズンは先が長いのでチャンスがきたら常にハングリーに攻めていないとダメだと思ったので、今後に上手くつなぐ事のできるレース内容だったと思います。次は伝統のモナコGPです。17歳のうちにモナコで戦える環境に感謝しますし、とても幸せに感じています。後は自分の走りでもっともっと幸せになります(笑)」
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