クリスチャン・クリエンは、山本左近のマシンに乗るのは一戦限りの仕事だったことをシンガポールGP後に明らかにした。ヒスパニア・レーシングは、山本左近が食中毒によって欠場したと発表していたが、クリスチャン・クリエンのレースドライバー昇格は彼が持ち込んだ新しいオーストリアのスポンサーによるものだとみなされていた。
またパドックの情報は、シンガポールで山本左近の個人スポンサーのひとつがマシンから取り除かれていたと述べており、山本左近はより資金を持ち込むクリスチャン・クリエンにシートを譲らなければならなくなったとしていた。クリスチャン・クリエンは、チームメイトのブルーノ・セナを予選で上回り、決勝でもハイドロリックのトラブルでリタイアするまで18番手を走行するなど優れたパフォーマンスをみせていた。だが、将来について質問されたクリスチャン・クリエンは「山本左近の代役はシンガポール1回限りだ。他のことは僕の手中にはない」「再び正式なレーシングドライバーだと感じがして本当に素晴らしかったし、今週末、印象を与えることができたことを願っている」しかし、クリスチャン・クリエンはダラーラが設計したF110について機嫌をとるようなことはしない。「ラリーのような挙動だったね」とクリエンはジョークを交えてコメント。「キミ・ライコネンにアドバイスを求めるべきかもしれないね」「