ハースF1チームのケビン・マグヌッセンは、F1マシンに搭載されているリアビューミラーの視界は“本当に酷い”と非難。ドライバーは重要な瞬間に後ろのクルマが見えていないと語った。2017年にハースF1チームに加入して以来、ケビン・マグヌッセンのコース上でのブロッキングはライバルから非難を受けてきたが、そのたびにマグヌッセンは後ろが見づらく、近づいてくるのが見えなかったと反論していた。
最も最近では、F1日本GPの決勝でケビン・マグヌッセンは、後続のシャルル・ルクレールと接触したが、スチュワードはペナルティは科さなかった。しかし、FIAのF1レースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングは、後から考えを変え、ケビン・マグヌッセンが動いたのはあまりに遅かったとして、最終的にペナルティを科すべきだったと語っていた。「彼が自分の意見を変えたのは正しかったと思っていると言わなければならない。なぜなら、僕が動くのは遅すぎたからね」とケビン・マグヌッセンはコメント。「でも、問題は彼が動くまで後ろにいるドライバーが見えないことにあると思う。それでやっと彼のことが見える。僕たちが協力して解決していく必要がある問題だ」FIAはすでに2019年に向けて技術規則の変更を予定しており、リアビューミラーのポジションは現状よりも低く、外側に搭載するよう規定される。また、2017年に導入された後方視界を遮っている幅の広い新しいリアウイングの高さも調整される。「リアウイングは高くなるし、もっと良くなるはずだ」とケビン・マグヌッセンはコメント。「現時点ではそのリアウイングがあるので、真後ろにドライバーでいても見えない。彼が動けば視界に入って見えるようになる。何もできないけど、見えれば反応できる」「このクルマはそこが本当に酷い。コーナーやオフセットによって角度がついているときしか見えない。真後ろにいればブラインドになってしまう」